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2018 桜紀行 1 醍醐寺 ~ 豊臣秀吉「花見の宴」跡に咲く桜 ~ 

 人々は四季折々の風情を求めて花の名所を訪ねます。花に魅せられる理由はさまざまで、その時期にしか見れないこと、慌ただしい日常を忘れさせてくれること、美しいものに感動したいこと・・・中でも春の訪れを告げる『』はそんな人々の心を熱くし、『和歌』の世界をはじめ『』と言えば『桜』を指すほど、また『花見』と言えば『』を鑑賞することを指して、マスコミに登場する『』の代表でもあります。例年を遥かに上回り開花した『』、今年は京都の人気スポットを訪ねました。

 豊臣秀吉が花見の宴を繰り広げたことで知られる 醍醐寺 は洛南随一の花見の名所。慶長3年(1598)3月15日に催された花見には、その花見に先立ち桜を700本も集めて移植され、当日は秀頼、北政所、淀君、家臣らが華やかに装い、満開の桜を楽しんと伝えられています。そして、その花見は5ヶ月後の8月18日に他界した秀吉にとって最後の花見となりました。

 世界遺産に登録されている 醍醐寺 は秀吉による『醍醐の花見』の煌びやかな寺院の印象がありますが、その実は骨太な山岳信仰の寺院です。『上醍醐』『下醍醐』からなる醍醐寺は標高450㍍の笠取山(醍醐山)とその西麓にかけて伽藍が広がっています。寺伝によれば、醍醐寺は貞観年間に聖宝(理源大師)が山上に草庵を設け、准胝・如意輪観音像をつくって准胝堂、如意輪堂を建立、さらに聖宝に帰依した醍醐天皇により薬師堂、五大堂が造営されて御願寺となったといいます。准胝堂は平成20年(2008)の落雷による火災により焼失しましたが、山中には五大堂、薬師堂、開山堂、如意輪堂や醍醐寺の山内守護神清龍権現を祀っている清龍宮拝殿などが建っています。そして拝殿の横の石段を上ると『醍醐寺』の寺名と由来となった『醍醐水』の祠があります。『醍醐』の語源は『最高の味』を意味し、仏教では『最高の真理』にたとえられるといいます。

  醍醐寺16  醍醐寺17
    五大堂                           開山堂

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    如意輪堂                         薬師堂 

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    清龍宮拝殿                        醍醐水

 上醍醐に対し山下は下醍醐にとよばれ、延喜4年(904)頃から造営がはじまり、釈迦堂(金堂)、五重塔などが建立され、真言密教、修験道の寺として隆盛を極めたといいます。室町から戦国期にかけて兵火に見舞われるも豊臣秀吉の支援より再興され、秀吉没後は秀頼、北政所に引き継がれ諸堂も甦ったといいます。

 さすがに京都有数の桜の名所、総門から仁王門にかけての『桜の馬場』はソメイヨシノやシダレザクラが隙間なく咲き乱れ、そよぐ風に桜が舞い落ちる風情ある光景が・・・

  醍醐寺1  醍醐寺6
    総門                            桜に彩られる仁王門

 総門を入り、桜の舞い散る参道を進むと左手に下醍醐の山内で重要な子院・三宝院があります。三宝院は醍醐寺だい14代座主・勝覚僧正によって創建され、以来醍醐寺の座主の居住する本坊として醍醐寺の中核を担ってきたといいます。五七の太閤桐の文様が浮彫されてた煌びやかな唐門の手前の表門から中に入ると巨大なシダレザクラが枝を広げています。 散り桜になっても存在感を示す巨木に圧倒されます。 

  醍醐寺3  醍醐寺4
    唐門                            シダレザクラ

 大玄関から葵の間、秋草の間、勅使の間を経て、表書院へ。表書院からは秀吉が直接作庭を指示したと伝わる庭園が開けています。

  醍醐寺2  醍醐寺5
    大玄関                           庭園

 池を中心に配した池泉回遊式の庭園は池の中に島が設けられ、そこに石橋が渡され、一方に植えられた樹木の中に茶室が造られています。普請狂とまでいわれた秀吉の死の直前に造った庭、往生極楽という願いが込められた庭なのかもしれたいと、秀吉を偲びました。

 再び参道の桜の馬場に戻り、下醍醐の伽藍エリアに。
 仁王門を入ると左右には五七の太閤桐が描かれた幔幕が張られ、花見気分を盛り上げてくれます。現存する京都最古の建物といわれる五重塔、秀吉の命により紀州から移されたという金堂(本堂)など、満開の桜のもとでその存在感を示しています。

   醍醐寺10

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    五重塔                          金堂

 満開の桜、散り始めた桜、ほんのり先を紅く染めた桜・・・さまざまな桜の植えられた境内には清滝宮本殿・拝殿、不動堂、祖師堂などの建造物が建ち、さらにその先の日月門をくぐると観音堂、弁天堂が建っています。

  醍醐寺9  醍醐寺11
    不動堂                          弁天堂

 弁天堂の池には散り落ちた桜の花びらが、そして周囲の樹木は新緑の装いを。暫したたずみ情緒ある風景を満喫し、木漏れ日に包まれた庭園を散策・・・

 そして最後に、霊宝館に向かいました。天皇、貴族、武士、民衆など多くの人々から祈りを奉げられた醍醐寺には10万点を超える寺宝が残されているといいます。公開されている絵画や文書、そして仏像は国宝や重要文化財の貴重なものばかり。文化財を堪能し館内をあとに庭を散策。シダレサクラ、サトザクラは満開  あちこちから聞こえる感嘆の声とシャッターの音、華やかな光景の下でひっそりと座る御仏に舞う花びら・・・

   醍醐寺13

  醍醐寺12  醍醐寺14

 華やかな桜に感動、公開されている寺宝に圧倒された 醍醐寺 やはり天下に名を届かせる桜の名所、何度訪れてもその感動は無限です。

 
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