清浄華院 ~ 「泣不動縁起」で知られる皇室ゆかりの浄土宗大本山 ~

 『浄土宗』 は平安末期、法然坊源空が開いた浄土教の一宗派で、全国に総大本山が八ケ寺ありますが、京都市上京区にある 清浄華院(しょうじょうけいん) もそのひとつ。清浄華院は貞観2年(860)、清和天皇が天台・真言・仏心・戒律の四宗兼学道場として禁裏内に、最澄の弟子・慈覚大師円仁が創建したことにはじまるといいます。にちに浄土宗の開祖法然上人が後鳥羽、高倉、後白河天皇の戒師となられたことから浄土宗に改宗され、以後浄土宗寺院となったとのこと。その後、皇室や朝廷との密な関係を持ち、室町時代には朝幕の帰依を受け浄土宗の筆頭寺院として栄華を極め、寺地も御所に近いあたりを転地し、現在の地には豊臣秀吉の京都改造により移転したといいます。

 丸太町通から寺町通を北に向って歩いていくと、紫式部ゆかりの廬山寺と並び、寺町通に門が開かれた 清浄華院 があります。

  清浄華院1  清浄華院2
    総門                            色好き始めた境内

 総門を入ると、色好き始めた木々が彩りを添える境内には『京都非公開文化財特別公開』が開催されていることもあってか、多くの参詣者が訪れています。境内には南向きに建つ大殿と呼ばれる本堂をはじめ、大方丈、阿弥陀堂などが建っていますが、たびたび火災にみまわれた堂宇は明治以降に建てられたものといいます。

   清浄華院4
     大殿(本堂)

  清浄華院5  清浄華院3
    大方丈                           鐘楼

  清浄華院6  清浄華院7
    不動堂                           阿弥陀堂

 大殿内には本尊の法然上人、清和、村上天皇の尊像が安置されています。法然上人座像は42歳の時、自らの姿を刻んだ像とされ、42歳は男性の厄年であることから、江戸時代には除厄圓光大師と呼ばれ篤い信仰を受けたといいます。そして、この大殿には『泣不動尊縁起』で知られる泣不動尊像が安置されています。『泣不動尊縁起』とは近江・三井寺の証空という僧が、師である智興を助けるため陰陽師・安倍晴明の命替えの祈祷を受け、病を移され苦しむ証空が不動尊に祈ると、涙を流した不動明王があらわれ、師を助けた証空を讃え、不動明王が師の身代わりになり、師の命も救われたという逸話で、多くの文学や絵画などの題材になったといいます。厳めしい不動明王が涙を流すという逸話を知ると、不動明王が身近に感じ、親近感が・・・

 阿弥陀仏を崇拝し、その本願を信じて念仏を唱えることによって西方浄土への往生を願うことを教えとする浄土宗、今回特別公開されている大方丈にはその平安時代作といわれる阿弥陀三尊像が安置されています。また禅宗寺院や楼門上に安置されている事の多い宝冠釈迦如来像や泣不動縁起絵巻(永納本)なども特別公開されていて、見応えがありました。

 そして、境内に漂う線香の香りと修行道場から聞こえる念仏を背に清浄華院を後にしました。

 
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