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飛鳥の里 1 ~ ヒガンバナに誘われて ~

 秋のお彼岸の頃になると突然茎をのばし、畦道や草叢の中で存在を示す ヒガンバナ 『曼珠沙華』とも呼ばれるヒガンバナは異名も多く地獄花、死人花、幽霊花・・・など日本では不吉であると忌み嫌われることもありますが、『天上の花』という意味も持っているといいます。真っ赤なヒガンバナが、野火のように広がる光景を目にすると秋の訪れを感じ、足を運んでみたくなります。 『日本の心の故郷』と紹介される明日香村は関西ではよく知られたヒガンバナの群落地,、秋の一日、ヒガンバナに彩られた飛鳥の里を訪ねてきました。

 奈良県の中央部付近に位置する明日香村は中央集権律令国家の誕生の地であることから、飛鳥の里には多くの古墳、石造物や宮殿跡が点在しています。

 高松塚古墳 は日本で初めて本格的な極彩色の壁画が発見された古墳として知られています。古墳周辺は国営飛鳥歴史公園として整備され、古墳に隣接する高松塚壁画館では出土した埋葬品とともに壁画が原寸・原色で再現されており、鮮やかな壁画を見ることができ、その美しさに感動します。また、公園内の散策路ではヒガンバナや萩などとともに珍しいナンバンギセルがススキの足元で寄り添うようにピンクの花を咲かせていました。

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    高松塚古墳                       国営飛鳥歴史公園で咲くナンバンキセル

 高松塚古墳から北東方面に進むと黄金の稲穂に混じって白い蕎麦の花が風に揺れるのどかな風景に思わず足を止めて、懐かしい風景を堪能し、先を進むとその姿形から 亀石 と呼ばれている石があります。この石には『亀石伝説』といわれるものがあります。昔、大和の国に多くな湖があった頃、当麻と川原の二つの集落が水をめぐって争い、当麻が勝利。そのとばっちりを受け、棲んでいた亀が全滅、供養のため亀石が造られたが、怨みは治まらず、当麻の方向に(西)顔が向けば大和盆地は大洪水になるというもの。

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    そばの花                         亀石

 のどかな田園風景が続く飛鳥の里、心地よい風を感じながら進むとヒガンバナの群を生して咲く風景が・・・

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 青く澄んだ秋晴れの空に向かって咲くヒガンバナ、何処にもある風景なのになぜか飛鳥の里に咲くヒガンバナの風景は懐かしい日本の原風景を思い出させてくれます。

 国の特別史跡 石舞台古墳 は飛鳥最大の古墳で、石室がむき出しなったとされる巨石に不気味さを感じます。被葬者はこの地が蘇我馬子の庭園跡であったことから馬子の墓との説が有力といいます。整備された周囲には季節の草木が植えられ石舞台に彩りを添えています。

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    石舞台古墳                        舞台を彩るススキと萩

 多くの石造物が点在する飛鳥にあってなんとも恐ろしい名前の石造物が 鬼の俎鬼の雪隠 その形から呼ばれてきたそうですが、奇妙な名の由来は、昔、あたりに棲む鬼が、旅人を見かけると霧を降らせ、迷ったところを捕まえ、俎で料理し、雪隠で用を足したという伝説からといいます。

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    鬼の俎                          鬼の雪隠

 飛鳥の地にはこうした謎の巨石や石造物をあちらこちらに点在しています。いつか読んで旅の本に、「用途はわからぬながら 憎めぬ表情を見せる石造物たち」とあったことを思い出し、飛鳥の里の歴史ロマンにより一層の興味がわいてきました。


 
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