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久米寺 ~ 『今昔物語』で知られる久米仙人建立と伝わる聖徳太子ゆかりの寺 ~

 奈良県橿原市にある 久米寺 は『今昔物語』などで知られる 久米仙人 が建てたとも、また聖徳太子の弟来目皇子が開基したとも伝わる寺院。

 伝説上の人物とされる久米仙人は吉野山の竜門寺に籠り、飛行術などの神通力を習得し、この術を使って空を飛んでいた時、川のほとりで洗濯をしていた若い女性の白い脛に見とれて神通力を失い墜落、そしてその女性を妻にしましたが、術を失えばただの凡人で生活が困窮。すると間もなく高市郡に都が移されることになり、宮殿建造のための人夫として材木を運搬する仕事をしていると、仙人であることを知った役人が大勢の人夫の前で揶揄したため、それに発憤し、7日7夜の修行の後、飛行術を取り戻すことができ、この飛行術をもって巨木を空運させ、スムーズに建造が進んだといいます。そしてこの不思議な出来事を耳にした天皇は褒美として、免田30町を久米仙人に賜り、その地に建立したのが 久米寺 といわれています。その後仙人は一切衆生の中風と下の病を除くために本尊の薬師如来に諸願を立て、中風除けの竹の箸を作り、自らの頭髪と歯を用いて作った自分の像を納めたとされています。一方、来目皇子の説は来目皇子が眼病を患った際、兄の聖徳太子の勧めで薬師如来に祈願したところ、満願の日に天から25菩薩とともに薬師如来が降臨し眼病が癒えたので、皇子はこの薬師如来を本尊に伽藍を建立、皇子の名を取り『来目の精舎』と呼ばれ、この由緒から眼病に霊験があるとして信仰を集めたといわれています。

 橿原神宮駅から西に5分程歩くと久米寺の山門が見えてきます。かつては相当な大伽藍を誇ったとされるように山門を入ると大塔跡に大きな礎石が残されています。

  久米寺1  久米寺2
    山門                            大塔礎石

 蝉しぐれに包まれた境内には幾つもの毘沙門天や地蔵などの石仏が並び、樹木に囲まれた中に多宝塔がそびえています。この多宝塔は江戸時代に京都の仁和寺より移築したもので、もとの多宝塔は養老2年(718)にインドから来朝した善無畏三蔵によって建立され、仏舎利と大日経が納められていたと伝えられているそうです。弘法大師空海はこの寺に詣でてこの多宝塔の『大日経』を知り、密教の妙義を学ぶために入唐して修行、帰国後真言宗を開いたことから久米寺は『真言宗発祥の地』ともいわれています。

  久米寺5  久米寺9
    多宝塔                           修行大師の像

 江戸初期の本堂には本尊薬師如来像や久米仙人坐像が安置されています。

   久米寺3

 境内には阿弥陀堂、観音堂、大師堂、三宝荒神堂などが建ち、桜、雪柳、ツツジ、アジサイの花木なの花木や草花が植えられ広い境内に色を添えています。特にアジサイは有名でアジサイの寺として知られています。

  久米寺4  久米寺6
    久米仙人像                        阿弥陀堂

  久米寺8  久米寺10
    大師堂                           三宝荒神堂

 歴史と伝説に満ちた久米寺、境内の片隅で往時を偲び、また訪れる機会があるならば桜が見頃な頃に訪れたいと・・・



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