小浜 みほとけの里を歩く 2 ~ 妙楽寺 若狭最古の建造物に安置される千手観音立像 ~

 小浜市野代に位置する 妙楽寺 は養老3年(719)、行基が若狭を巡歴したとき、千手千眼の霊像を刻み、近くの岩屋に祀って開創、延暦16(797)、諸国をまわっていた空海が、本尊と拝して堂舎を建立したと伝わる古刹。

 のどかな田園が広がる里、案内板に沿って進むと、山の麓に向かって参道が伸び、木漏れ日に桜並木の若葉が光り輝き、歩いているだけで気持ちが和らいでいきます。やがて苔むした石垣の先の小橋を渡ると仁王像が安置された山門に・・・

  妙楽寺1  妙楽寺2
    木漏れ日の美しい桜並木の参道          山門

 山門をくぐると、眩しいほどの緑を背にゆるやかな屋根の本堂の美しい姿があります。

   妙楽寺3
     若狭最古の建造物となる本堂

 鎌倉時代初期に建立されたという本堂は、若狭地方における最古の建造物で、優美で格調の高さを感じさせます。木造千手観音菩薩立像が安置されている堂内の和様天井は、化粧屋根裏、内外陣に菱間と格子戸を入れて区画されています。ヒノキの一木造の千手観音は平安中期の作で、頭上には菩薩が三面あり、すべての面を合わせると二十四面の千手像という珍しいものといいます。千本の手が整然と美しく配置され、黄金色が残る観音像の表情は優しく穏やかで気持ちが安らいできます・・・また堂内には平安時代後期作の木造聖観音菩薩立像なども安置されています

  妙楽寺6  妙楽寺4

 そして境内には木造地蔵菩薩像が安置された地蔵堂、薬師堂、六社明神の建物がひっそりと佇んでいます。

  妙楽寺5  妙楽寺8
    地蔵堂                          薬師堂

  妙楽寺9  妙楽寺10
    六社明神                         芭蕉句碑

 俗世を離れさせてくれるような静寂な境内で、安置された仏像を心ゆくまで拝観できる 妙楽寺 山門前のせせらぎに見送られ歩く参道に流れる爽やかな風・・・秋の紅葉もさぞや美しい・・・忘れられない拝観でした。

 また、妙楽寺から少し西南に行ったところには 北陸随一の大日如来像を安置する 圓寺寺 があります。創立は不明で、春日明神の神託によって刻まれた大日如来像を奈良の三笠山より若狭堂谷に遷して一宇を建立し、遠松寺と号したことがはじまりといいます。のちに、現在の地に移され 圓照寺 と改め、真言宗より臨済宗に改宗したと伝わっています。大日堂に安置されている大日如来坐像は12世紀初頭の作、ヒノキの寄木造の安定感のある造型で、穏やかな表情に心が和みます。本堂裏にある庭園はモリアオガエルが生息していることで知られています。

  圓照寺1  圓照寺2
    圓照寺本堂                        大日如来座像が安置されている大日堂



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