小浜 みほとけの里を歩く ~ 羽賀寺 元正天皇がモデルと伝わる十一面観音菩薩像 ~

 福井県南西部、日本海側に位置する若狭小浜は海を通じて人々の交流や物資の交易が盛んで、古くから大陸や朝鮮半島、奥州、そして京の都とのつながりも深かった地として栄えてきました。文化都市であった小浜には現在も数多くの寺社が残されており、歴史ある文化財を見ることができます。『みほとけの里』と呼ばれるこの地には奈良から平安時代に創建された天台、真言宗の古刹が多く、平安時代に作られた仏像が静寂な境内に佇む堂内でひっそりと時を刻んでいます。

 小浜市羽賀にある 羽賀寺 は、霊亀2(716)行基の開創と伝わる若狭地方の古刹のひとつで、安置されている本尊木造十一面観音菩薩立像は若狭の古仏では欠かすことのできない仏像です。

 のどかな田園が広がるこの地は若狭の中世荘園のひとつ国富荘があったところで、羽賀寺はその最奥部の山裾にあります。境内の少し高くなったところに立つ中門の奥には庫裡と開山堂が建っています。

  羽賀寺1  羽賀寺2

   羽賀寺3
    開山堂

 開山堂から進む参道は木漏れ日に包まれ、心地よい初夏の風が頬をかすめ、ときおり聞こえる鳥の声に気持ちが和らいでいきます・・・

  羽賀寺4  羽賀寺8

 参道の突き当りには茅葺の落ち着いた佇まいの本堂が建っています。この本堂は室町時代に『奥州十三湊日之本将軍』と称する安倍(安藤)康季により再建されたといい、ここにも東北と若狭の海を通じる結びつきの深さがうかがえます。

   羽賀寺5

 そして、本堂に安置されている木造十一面観音菩薩立像がこの寺を勅願所とされた女帝元正天皇の御影と伝えられています。平安時代初期の作と伝わる仏像は146.6センチの等身大といわれ、色彩も極めてよくとどめた姿に感動  見とれてしまう美しさに感銘です。堂内には厨子に安置された本尊のほか、木造千手観音、木造毘沙門天が安置されています。

   羽賀寺6

   羽賀寺7



 羽賀寺は源頼朝が三重搭を建立したと伝えるのを始め、歴代領主・藩主から保護され寺宝も多く残されている名刹、また訪れてみたいと思います。
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