岐阜紀行 1 ~ 小説『国盗り物語』の舞台となった岐阜城界隈 ~

 地理的に日本の中央に位置し、7番目の面積を持つ岐阜県は、3,000メートル級の山が連なる山岳地帯の北部・飛騨地方と広大な濃尾平野が広がる南部・美濃地方に大別され、飛騨地方は日本海側気候、美濃地方は概ね太平洋側気候と気候差も大きく、四季折々の美しい風景、交通の要衝として栄えた中山道をはじめとする街道の古い町並みなど自然と歴史が堪能できるところです。『岐阜』の名は一説では斉藤道三の女婿であった織田信長が斉藤龍興を滅ぼして入城したときに、古代中国・周王朝発祥の地に因んで、「岐阜」「岐山」「岐陽」などの候補から『岐阜』を選び、『井之口』と呼ばれていた町の名も『岐阜町』と称するようになったといいます。

 県都・岐阜市の北東、長良川の南にそびえる 金華山 その山頂にたつ城が司馬遼太郎の小説『国盗り物語』の舞台として知られている 岐阜城 です。稲葉山城と呼ばれていた岐阜城は、戦国時代に斉藤道三の居城となり、その子義龍、孫の龍興と継承され、特に城の名を天下に示したのが、ここを居城とし、『天下統一』に乗り出した織田信長です。

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 信長が『天下布武』の第一歩踏み出した岐阜城は関ヶ原合戦の前哨戦で落城し、廃城となったため現在の城は昭和31年(1956)に天守台とされた石積み遺構の場所に再建されたもので、崖にまもられた山城跡には、門、井戸、馬場、堀切などの遺構が点在しています。山頂の天守閣を目指すにはロープウェーのほか、大手道とされる七曲り道、百曲り道、瞑想の小径などの登山道があります。

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    一ノ門跡

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    二ノ門跡                          天守閣

 標高329メートル金華山山頂にたつ岐阜城、最上階の展望台からは眼下に長良川、北・東に連なる北アルプスや恵那山の山、西に伊吹、養老、鈴鹿山系を、南には広大な濃尾平野を一望できる壮大な眺望を楽しむことができます。

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     市内を貫流する長良川

 岐阜城の麓、金華山の西麓には市民の憩いの場となっている 岐阜公園 があり、織田信長居館跡、和風庭園「信長の庭」、三重塔、歴史博物館などが点在しています。

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    春の花に囲まれた女神の噴水            甘い香りを漂わせる白藤         

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    織田信長居館跡の冠木門              千畳敷に建つ三重塔

 そして、岐阜公園から少し南に歩くと『かご大仏』で知られる 正法寺 があります。この大仏は江戸末期、地震や飢饉による犠牲者の供養のために発願され、2人の和尚が40年にわたる喜捨行脚により完成し、その開眼供養は織田信長の居城以来の盛儀であったと伝えられているそうです。大仏殿に安置されている釈迦如来坐像は大人一抱えほどもある大イチョウを真柱として木材で骨格をつくり、外部はこまかく編んだ竹材で形を整え、その表面を粘土で塗り固めて一切経、阿弥陀経などの経文を貼り、その上に漆を塗って金箔を施したものといい、高さ13.7メートルは奈良、鎌倉の大仏と比肩できる大きさで、日本三大仏と称されています。

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     『かご大仏」と呼ばれる釈迦如来坐像

 朱塗りの大仏殿に入り見上げる大仏は、穏やかな表情と柔和な姿に心が癒されるようで、さらに建立の経緯を知ると尊さを感じます。

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    大仏殿                           大仏を取り囲む五百羅漢像

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