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2017 桜紀行 1 ~ 渉成園(枳殻邸) 石川丈山作と伝わる雅な庭園に咲く桜 ~

 京都駅から烏丸通を北に七条通まで歩いていくと、豪壮な築地塀に囲まれて巨大な伽藍が立ち並ぶ浄土真宗大谷派大本山 東本願寺 があります。地元の人からは『お東さん』と呼ばれる東本願寺は慶長7年(1602)に徳川家康から寺地の寄進を受け、西本願寺から分立して建立、烏丸通に面して建つ御影堂門は京都三大門に、親鸞聖人の木像が安置されている御影堂は世界最大級の木造建築として知られています。その東本願寺の飛地境内となっているのが 渉成園(しょうせいえん) です。渉成園の名は中国の詩人・陶淵明『帰去来辞』の一節『園日渉而以成趣(園、日に渉って趣きを成す)』から採って付けられたといいます。かつて周囲に枳殻(からたち)の生け垣があったことから 枳殻邸(きこくてい) とも呼ばれる渉成園は、寛永18年(1641)徳川家光より13代宣如上人に与えられたこの地を隠居所とし、隠居後石川丈山らと共に作庭したと伝わる『池泉回遊式庭園』で、東山を借景に四季折々の美しさに季節の花々が彩りをそえて訪れる人を楽しませてくれます。

 東本願寺の正門から中数珠屋町通を東に向ってしばらく行くと築地塀に挟まれて渉成園の西門があり、門を入ると正面に礎石、石臼、長い切石や瓦など多様な素材を組み合わせた石垣が目入ってきます。そして庭園口を入ると左側には池を前に臨池亭と滴翠軒が建っています。

  渉成園1  渉成園2
    西門                            臨池亭と滴翠軒

 渉成園には大小二つの池、数棟の茶室、園林堂(持仏堂)、書院群があり、その建物と景物を『十三景』と称していますが、この滴翠軒もそのひとつ。すこしピンク色に蕾を膨らませた桜や枝の先にかすかに芽を出し始めた楓、足元には春の日差しを浴びて煌めきながら静かに流れゆく水・・・その水が流れる先の頭上には一本の満開の桜が

   渉成園3  

   渉成園4

 満開の桜の木の下にある楼門つくりの建物は傍花閣と名付けられ、左右側面に階段が設けられている珍しいもの。『十三景』のひとつで、周囲に桜並木が広がる春の絶景スポットですが、今年はまだ満開のこの桜と枝垂れ桜が咲きだし始めたばかり・・・傍花閣の名にふさわしい風景を見ることは叶いませんでした。

  渉成園5  渉成園6

 園内の南側に広がる広大な池は印月池で、東山から上がる月影を水面に映して美しいことからこの名が付いたといいます。池の中には臥龍堂(南大嶋)、茶室の建物や、かつてこの地が源融のが営んだ六条河原院の旧蹟という伝承があったことからそのゆかりの搭などがあります。

   渉成園7 
     印月池に浮かぶ臥龍堂と漱枕居 

  渉成園9  渉成園8
    北大島の頂上に建つ縮遠亭             源融ゆかりの搭 

 北大島と丹楓渓を結ぶ木橋が回棹廊で、中央が唐破風屋根になっている珍しいつくりです。

   渉成園10
     回棹廊

 回棹廊を渡りきると『十三景』のひとつ丹楓渓があり、園路の両側には楓がたくさんの楓が植えられています。今は枝ばかりが目につきますが、紅葉に染められた秋は見事な風景をみせてくれます。

  渉成園11  渉成園12

 広大な敷地に趣きある建物が配置され、梅、桜、藤、菖蒲・・・四季折々の花が植えられた優美な庭園、多くの著名人にも愛されてきた 渉成園 は何度でも足を運びたくなるところです。名残惜しさに振り返った先に見つけた散り椿・・・近いうちにまた訪れてみようかと思いながら園をあとにしました。

 
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