大蓮寺 ~ はすの花に包まれた観音霊場 ~

 霊場巡りのひとつ 洛陽三十三観音 は広域で巡礼が困難な 西国三十三観音霊場 に代わるものとして、平安時代末期に後白河天皇によって定められたことが起源となっているが、一時中断され、2005年に復活された霊場巡りである。京都市左京区東山二条にある 大蓮寺 も平成の復興においてその札所となった寺院である。
 伝承によると開山された深誉上人が伏見の町を歩いていたとき、荒れ果てたお堂に金色に輝く阿弥陀如来を見つけたが、誰も供養する者のいないことに心を痛め、慶長5年(1600)に 大蓮寺 を建立してこの阿弥陀如来を安置した。その後この阿弥陀如来が慈覚大師作のといわれる真如堂の本尊阿弥陀如来であることがわかり、返還するよう命じられた。残念に思った深誉上人は二十一日間念仏を称え続けていると、成満の朝に阿弥陀如来像が二体に分かれていた。そこで真如堂と大蓮寺で一体ずつ安置することになった。その阿弥陀如来は安産にご利益がある仏様で、後光明天皇が寺に夫人の安産祈願を命じたことから『 安産祈願の寺 』として信仰を集めるようになったという。

           大蓮寺1

 安産祈願の旗がたなびく山門に洛陽第八番観音霊場の札とユーモラスな『 走り坊さん 』の画がかかげられている。

     大蓮寺2

 『 走り坊さん 』とは明治から大正にかけてお寺に訪ねるのが困難な妊婦さんのため、安産のお札を京都中走りながら宅配しという大蓮寺18世旗玄教のことで、托鉢をしては貧民に施ししたので『 今一休 』と呼ばれていた。お寺には健脚で知られていた僧にあやかり、足腰健常の御守りが置かれている。

 山門を入ると境内一面に花はすの鉢が並べられ、寺名のような大輪の花が見事に咲いている。真夏の太陽の下で天に向かって咲く大輪の花はなぜか神秘的に感じる・・・仏像の台座の蓮華模様といい、はすの花を持つ観音さまといい、はすは仏教とのかかわりが深い花でお寺に良く似合う。

     大蓮寺4

  大蓮寺5  大蓮寺6

 はすの花を前に本堂があり、『 あんさん阿弥陀 』の石柱がある。 

    大蓮寺3

 また、本堂の前に礎石が置かれているが、これは平安時代から室町時代に白河にあった六勝寺のひとつ 法勝寺 の礎石という。

                          大蓮寺7

 はすの花が最盛期を迎えるこの季節に一度は訪ねてみたい寺院です。
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No title

こんばんは
というか初めまして。
足跡がありましたので
尋ねましたが
なんと大連寺の記事に出会いました。
私も本日、仕事の合間にちょっと寄ってみました。
TBさせていただきます^^



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