神戸布引ハーブ園 ~ ロープウェーの空中散歩とハーブと花に包まれて ~

 神戸市中央区北野町にある 神戸布引ハーブ園 は12のテーマガーデンからなる日本最大級のハーブ園で、約200種75,000株のハーブと花が四季折々に咲き、神戸の街を眼下にみわたせる景色は身も心もリフレシュできる楽園。

 新幹線の新神戸駅にほど近いハーブ園山麓駅からのロープウェーで標高400mへの空中散歩は快適な空間と絶景のパノラマが展開する・・・

           布引ハーブ園1 

       眼下に広がる神戸の街並み 布引ハーブ園2

 風の丘中間駅付近からは眼下に神戸ウォーター源泉のひとつで 『日本の滝100選』 にも選ばれている 布引の滝 を見ることができる。生田川中流にかかる布引の滝は日光の華厳滝、和歌山の那智滝とともに『日本三大神滝』のひとつでもある。

   布引ハーブ園3
                布引の滝

 優雅な空中散歩からハーブ園山頂駅に降り立つとさわやかな風にのってハーブの香りが漂ってくる・・・

           布引ハーブ園4 ハーブ園山頂駅

 ドイツの古城のような雰囲気のある展望プラザは異国に来たような気分になってくる・・・これもハーブの効用かも 
   
   布引ハーブ園5
                古城の雰囲気が漂う展望プラザ

 展望エリアにある森のホールの前にはローズシンフォニーガーデンが広がり甘い香りが漂い、森のホールの周囲には様々なハーブが植えられ、鳥のさえずりを聞きながら散策を楽しむことができる。

      展望エリアにある森のホール 布引ハーブ園6

 展望エリアからはハーブの香りと夏の花に包まれながら歩く散策路続き、深緑の木の間からは光が射しこみ爽やかな風が通り抜け、鶏の鳴き声が聞こえて、そこには日常から解き放たれたような至福の時が流れてゆく・・・

  布引ハーブ園7  布引ハーブ園8
                            心地よさが広がるガーデンエリア

 ゆったりとしたガーデンエリアを過ぎるとクラブハウスエリアの香りの温室がありそこでは熱帯の様々な花が迎えてくれる。

   布葺ハーブ園9
                 様々な熱帯植物がみられるクラブハウス

  布引ハーブ園11   布引ハーブ園10

 見頃の紫陽花を見ながら風の丘エリアまでは神戸の街を見ながらの散策。

           布引ハーブ園12

 神戸の中心地から少し足を延ばせばこんなにも素晴らしい展望と花に囲まれた散策が楽しめる楽園があるのです。日常から解放されて心行くまで自然を満喫できた 神戸布引ハーブ園 機会があれば是非一度おとずれてみてください 
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日野誕生院 ~ 親鸞聖人誕生の地にある寺 ~

 京都市伏見区日野西に浄土真宗本願寺派に属する 日野誕生院 がある。この地は浄土真宗の開祖親鸞聖人が承安3年(1173)に日野氏一族で下級貴族であった日野有範を父に、八幡太郎義家の孫娘吉光女を母として生まれ、9才で慈円により出家するまで過ごした地といわれる。日野誕生院 は親鸞聖人の誕生の地を顕彰して、ここにひとつの堂宇を建てたことにはじまる。当初は父の日野有範にちなんで 有範堂 とも 宝物堂 とも呼ばれていたがその後、日野別堂 と改名し昭和6年に本堂が完成した折に 日野誕生院 と改称されたという。

 日野家の菩提寺である 法界寺 から少し裏手に歩くと大きなケヤキの木が見えてくる。その木の下に『親鸞聖人ご誕生之地』と記された大きな石柱がある。

      日野誕生院1    日野誕生院2

 幅の広い石段を上がったところに藤棚があり境内に入る。

           日野誕生院3

 境内には回廊がめぐらせた中に本堂がある。
                          日野誕生院4

 延暦寺の根本中堂を思わせる回廊式の本堂は、宗祖のご誕生を記念する堂宇であるため平安時代初期の手法によって建てられているとのこと。内部には本尊の阿弥陀如来像を安置し宗祖の御影、さらに父の有範卿の木像が置かれている。玉砂利のひかれた前庭の中央には青銅の燈籠がひとつ置いただけの清楚な光景が広がる。その清々しさは身が引き締まるような気持ちになってくる。

  日野誕生院5  日野誕生院6

 本堂を出てた境内の外れには境内を見守るかのように親鸞聖人の『発心の像』が立っている。また法界寺との境界の秦には産湯井戸や胞衣塚と伝えられる跡が残されている。

   日野誕生院7    日野誕生院8

法界寺(日野薬師) ~ 安産、授乳の祈願を託す日野のお薬師さん ~

 京都市伏見区日野の地は、藤原北家の日野家が代々山荘を構え、「 方丈記 」の著者である鴨長明の隠居地として、また浄土真宗の開祖親鸞聖人の生誕地と知られている。その日野の地に「 日野薬師 」の名で知られる日野家の菩提寺 法界寺 がある。お寺の歴史は日野資業がこの地にあった代々の日野家の山荘を寺に改め、伝教大師最澄の作と伝えられていた薬師如来の小像を祀ったことにはじまるという。その小像は現在の本尊である薬師如来像の胎内に収められていることから女性の参拝者が多く、安産や授乳祈願の信仰をえて「 乳薬師 」とも俗称されている。

 奈良街道から山手に向かい一キロほど行くと右手に案内板があり、やがて山門と『ひのやくし』と書かれた石柱がある。

  法界寺1   法界寺2
       
 山門をくぐると境内の中に菱形の石の角を合わせた縦一列の道が阿弥陀堂と薬師堂に向かって続いている。

    法界寺3

 創建当初は阿弥陀堂、薬師堂、観音堂、五大堂等多くの堂塔が建ち並んでいたがたびたびの火災で堂宇を失い、現在は鎌倉前期の建立となる阿弥陀堂と室町時代に奈良県竜田の伝燈寺に建立された本堂を移築した薬師堂だけがある。

 国宝の阿弥陀堂は檜皮葺で屋根の上には宝珠露盤が置かれ、勾配が緩やかな屋根は温雅である。

   法界寺5  法界寺6

 藤原時代の極楽浄土の具象化として各地に建てられた典型的な阿弥陀堂のひとつで、内部は飛天や曼荼羅図で飾られ極楽浄土の世界を表現したとされ、内陣の長押の上の壁画は日本最古のものになる。中央に安置されている阿弥陀如来像も国宝で平等院鳳凰堂の本尊に最も近い定朝様式の典型的ものといわれ、ふっくらとした優しいお顔は見ているだけで心が和んでくる・・・

 本堂にあたる薬師堂は本瓦葺の重厚な建物で、内部は格子によって内外陣に区切られている。本尊は秘仏であるため拝観はできないが、格子には願いを込めた沢山のよだれかけがかけられている。

           法界寺7

 境内には蓮やスイレンが植えれら池や植栽された樹木が茂る。

    法界寺4

 梅雨空の下ではほころび始めたクチナシの花の香りが境内に漂っている。そして優しい顔の阿弥陀さまに見送られお寺を後に・・・

   法界寺8  法界寺9

  花データ

~クチナシ(山梔子)~  アカネ科クチナシ屬  常緑性低木

 熟しても口を開かない果実がクチナシの語源といわれる。甘い芳香が愛され品種改良された花の大きなものは庭に植えられている。花は盛りを過ぎるとクリーム色に変わり、8月頃から熟す果実は黄色の染料や吐血、利尿の生薬としても利用される。

平安神宮 ~ 梅雨空に咲く神苑の花菖蒲とスイレン ~

 京都市岡崎にある 平安神宮 は平安遷都1100年を記念して明治28年(1895)に創建され、平安京を築いた桓武天皇と平安京最後の天皇の孝明天皇を祀る神社として京都市民に親しまれている。
 三条通りから神宮道を北に上がると、京都のシンボルのひとつとして登場する朱塗りの鮮やかな大鳥居がそびえてみえる。
           平安神宮1 鮮やかな朱色の大鳥居

 大鳥居をくぐり、左右の美術館を過ぎると正面に碧瓦に丹塗りの柱の鮮やかな二層の神門「 応天門 」の壮麗な姿が目に入る。

      「天応門」の神額を掲げた神門 平安神宮2

 神門の奥には玉砂利が白く輝く広場を前に、朱色の大極殿(外拝殿)が建ち、内廊でつながった東の蒼龍楼、西の白虎楼の二つの楼が鮮やかに輝く。

           平安神宮3 大極殿を模した拝殿

                優美な蒼龍楼 平安神宮4

 そして平安京を偲ばせる建物の背後には広大な池泉回遊式庭園が広がっている。庭園は南神苑、西神苑、中神苑、東神苑の四つからなり、西、中、東神苑は明治から昭和にかけて『植治』と呼ばれた七代目小川治兵衛の作庭になる。
 白虎楼の北の入口から中に入ると、八重紅しだれ桜の名所として知られる南神苑がある。

           平安神宮5 八重紅しだれ桜で名高い南神苑 

 入り組んだ細道と小川の流れる散策路を進むと平安時代の書物に登場する草木が植えられた『平安の苑』があり、その一節とともに花を観賞することができる。その片隅には京都市内に敷設された日本で最初の路面電車が展示されている。樹林の中を行くと花菖蒲が群生している西神苑にでる。『白虎池』の名のある池畔には濃紫、薄紫、絞りや白など色や模様の様々な花が咲き、重苦しい梅雨空の下に涼しさを誘い、艶やかな花姿は雅な平安の昔を彷彿させるような・・・そして池に浮かぶスイレンも花を開き色を添えている。

  平安神宮6  平安神宮7
                     西神苑の池畔に艶やかに咲きそろう花菖蒲とスイレンの花

 つづいて中神苑の『蒼龍池』の周囲には花の終わった杜若が役目を終えたがごとく葉をおとし、代って池を守るがごとくスイレンの花が気品ある花色で楽しませてくれる。

  平安神宮8  平安神宮9
                              スイレンの花が咲く蒼龍池                    

 この『蒼龍池』には池の中に「 臥龍橋 」と呼ばれる飛び石が置かれているが、この石は豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚を用いられているという。

           平安神宮10 橋脚の石柱を用いた「臥龍橋」

 「臥龍橋」の飛び石を渡り進んでいくと、東山を借景とした東神苑にでる。尚美館と泰平閣を映す『栖鳳池』には中国の伝説の仙郷「『蓬莱山』をあらわしたという『鶴島』と『亀島』が配されている。

    平安神宮11 
                       栖鳳池に浮かぶ亀島と水面に映る岸の松

 池には泰平閣が『橋殿』と呼ばれるように池の上の建物が橋になっている。

    平安神宮12
                      東山を借景にした泰平閣が映る栖鳳池                  

 尚美閣と泰平殿は大正の初めに京都御所から下賜された建物で、背後の東山の四季の移ろいと鏡のような水面に映し出される優美な姿は見ているだけで王朝の世界に引き込まれていくような・・・
 平安神宮に参拝した折には是非、神苑にも足を延ばしてみてください。

  花データ

 ~ 花菖蒲 ~ アヤメ科の多年草 日本の伝統園芸植物

 花の色は白、桃、紫、青、黄など多数ある。大別すると江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に原種の特徴を強く残す長井系の4系統になる。県、市町村の花としている自治体も多く、花菖蒲の名所、名園も全国各地にある。
 

湖東三山 西明寺 ~ 文化財の宝庫と干支の寺 ~

 湖東三山の中で一番北にある 西明寺 は滋賀県甲良町池寺にある。寺の縁起によると伊吹山の開山で知られる三修上人が承和元年(834)に仁明天皇の勅願を受けて開創された寺院。三修上人が琵琶湖西岸を歩いていると東方のやまに紫雲がたなびき、訪れてみると池の中から紫の光が射し、薬師如来が現れた。立木にその姿を彫り安置したのが寺の起こりで、薬師が放った光が西の方角を明るくしたことから 西明寺 の名になったという。平安、鎌倉、室町を通じては祈願道場、修行道場として栄え、最盛期には十七の諸堂と三百の僧坊があったといわれる。

 惣門を入ると参道の両側には木の根の張った楓と僧坊の苔生した石垣が続き、時の流れを感じさせる。

           西明寺1 惣門

   楓に覆われた参道と苔生した石垣 西明寺2

 この西明寺で有名な不断桜の木の一本がこの門を入ったすぐ左側にある。初秋から咲き始める不断桜は11月頃に満開を迎え、最盛期の紅葉と対照的な白い花びらが楚々とした風情を醸し出す。
   
            西明寺9 西明寺不断桜

 新緑の木立に包まれた参道を進み左手の門を入ると、樹齢250年といわれる不断桜の木とサツキの刈込の美しい庭が広がり、名勝庭園の『蓬莱庭』はその奥にある。

         サツキの刈込が美しい庭 西明寺8

      西明寺11
            心字池の後ろに広がる立石と組石

 池泉観賞式の庭園はシャクナゲ、ドウダンツツジなど四季折々の花が彩りを添え、配置されている石は、立石が薬師如来、日光、月光の三尊仏、組石が十二神将を表しているという。
 庭園を廻り、少し高台から庭を見下ろすと心字池の水が陽ざしを浴びて煌めき輝きを増す。そして紅葉の頃はさらに美しさを増し訪れた人に感動をもたらす・・・

   西明寺10  西明寺12
                            陽ざしを受け輝きを増す庭園の心字池

           西明寺3 木漏れ日の下に広がる苔の絨毯

 苔で覆われた境内から再び参道を上がると夫婦杉を前に仁王像をしたがえた室町時代初期に建立された二天門がある。

   西明寺4  西明寺5
         夫婦杉がそびえる参道                      二天門

 門を入ると広々とした中に瑠璃殿の名を持つ本堂と三重塔が姿を表す。

   西明寺6  西明寺7
        国宝第一号の指定を受けた本堂                      三重塔

 本堂も三重塔も飛騨の匠の技を活かした釘を使わない鎌倉時代の建立で国宝に指定されている。本堂の内陣には秘仏の本尊薬師如来像を真ん中に日光、月光、、頭に干支の動物をのせた十二神将が並ぶ。さらに内陣の裏側には釈迦如来立像、不動明王など多くの寺宝の仏像が安置されている。内陣の前には珍しい、石田三成の居城佐和山城の天守閣描いたと思われる絵馬が置かれた。
 三重塔は初層には大日如来が安置され、堂内一面を極彩色で描かれた菩薩や花鳥図が囲んでいる。この壁画は鎌倉時代の壁画としては国内唯一のものといわれている。

 湖東三山はどの寺院も参道には楓や杉の木が林立し、歴史を感じさせる苔生した僧坊の石垣が並び、その参道を登りきったところに二天門と本堂が建っている。四季を感じながら、歴史を訪ね、そして仏さまに会える湖東三山は大好きな寺院です。

 花データ

 ~ 西明寺の不断桜~  バラ科 冬桜の一種 
  9月から翌年の5月頃まで咲き11月頃に満開になる。細長い5~6枚のうすいピンク色の花を咲かし、花びらがパラパラと散るのが特徴。
  

湖東三山 金剛輪寺 ~ 四季折々の花の咲く庭とお地蔵さまが並ぶ参道 ~

 滋賀県愛荘町松尾寺にある 金剛輪寺 は湖東三山の真ん中に位置している。 広い境内は豊かな自然に囲まれ、四季折々の花に彩られ、本堂までの長い参道は楓が切れ目なく続き、足元には風車を持ったお地蔵さまが並び参拝者をいたわってくれる心温まるお寺である。
聖武天皇の祈願寺として 行基 が天平13年(741)に開基したといわれる古刹の金剛輪寺は、平安時代に慈覚大師が密教の特別道場にして以来、寺運が隆盛し、天台宗に改められた。織田信長の焼き打ちの際にも、当山の僧の機知により焼失を免れたため、本堂、三重塔、二天門や仏像などの寺宝が多く文化財の宝庫との呼び声も高いという。また本坊明寿院の庭は桃山時代から江戸中期にかけて築かれた趣の異なる3つの庭園からなり、名勝庭園に指定されている。

 黒門から境内に入ると、かつては僧坊が建ち並んでいた跡に残る苔むした石垣と新緑に包まれた参道が続く。

           金剛輪寺1 新緑と陽に照らされた苔が美しい参道

                        紅葉の参道  金剛輪寺2

  四季折々の風情ある参道を進み、西谷堂の脇から赤門の中に入ると本坊の明寿院がある。

   金剛輪寺8  金剛輪寺9
        赤門                                 本坊明寿院

 明寿院は庭が美しいことで知られている。名勝庭園に指定されている庭は池泉回遊式で、入口近くには桃山期の庭になる。深い緑の中を流れるせせらぎと足元に揺れる山野草に癒されながら進むと、小高いところに護摩堂と茶室水雲閣の建物が並んで見えてくる。

           金剛輪寺10 落ち着いた雰囲気の桃山期に庭

           護摩堂と茶室水雲閣 金剛輪寺11

 茶室から見下ろすように作られている庭が江戸初期のもので、3つの中では最も華やかで、背景の松や杉に囲まれた池は四季の花々に彩られる。

   金剛輪寺12
          四季折々の花に彩られる江戸初期の庭

 池の淵を進むと江戸中期の庭が続き、楓が多い庭は新緑に緑が眩しいが秋には鮮やかな朱色の絶景が広がる。

   金剛輪寺13  金剛輪寺14
        新緑の眩しい江戸中期の庭                  朱色の紅葉に包まれた江戸中期の庭

 山道のような坂を上がるとスポットライトを浴びたような一角に愛らしいお地蔵さまが並んで迎えてくれる。
 このお寺に来てこの光景を見るたびにほのぼのとした気持ちになり心も和んでくる・・・

   金剛輪寺4
         古木の下で風車を持った千体地蔵

           金剛輪寺3 参道に並ぶお地蔵さま

 並んだお地蔵さまは参道にも続きやがて大きな草鞋をさげた二天門が見えてくる。

           重要文化財の二天門 金剛輪寺5

 二天門を入ると国宝の本堂がある。檜皮葺、入母屋造りの豪壮な建物は鎌倉時代から南北朝にかけての天台宗仏堂の代表作といわれる。本堂の外陣の正面には聖武天皇勅筆といわれる『金剛輪寺』の額がかかげられている。

           金剛輪寺6 国宝の本堂

 本堂の中には行基作と伝わる秘仏本尊の聖観世音菩薩が安置されているが、住職一代に一度だけ公開される。今回はその本尊にもお目にかかることができた。他にも阿弥陀如来像、十一面観音像、四天王立像などの国の重要文化財の仏像が安置されている。そして本堂の周りは夏は紫陽花に、秋は『血染めの紅葉』といわれる鮮やかな紅葉に包まれる紅葉のスポットとなる。
 鎌倉時代の建立といわれる三重塔は本堂より少し高台の裏手に立っている。三重塔は新緑や紅葉の木々に溶け込みより重厚さを感じる。

       四季の風景に映える三重塔 金剛輪寺7

 本堂を中心とした伽藍と歴史を秘めた仏像の数々、そして四季折々の美しさを堪能できる庭園、ほっとさせてくれるお地蔵さま、金剛輪寺は日本のこころの風景に出会えるお寺です。

湖東三山 百済寺(ひゃくさいじ) ~ 聖徳太子の創建と伝わる『地上の天国』

 滋賀県東近江市百済寺町にある 百済寺 (ひゃくさいじ) は 金剛輪寺西明寺 とともに「 湖東三山 」と呼ばれ、関西屈指の紅葉の名所として知られ,別名「 百彩寺 」とも呼ばれる。
 百済寺は湖東三山の最も南に位置し、聖徳太子の勅願により推古14年(606)に創建されたと伝わる古刹で、寺伝によると高句麗の僧・恵慈とともにこの地を訪れた際、山中に不思議な光を見たので近づくとそれは霊木の杉であった。太子は根の付いた木に十一面観音を彫り、像を囲むように堂を建てたのがはじまりといい、御堂は百済の龍雲寺を模して建てたので百済寺と号したという。やがて、比叡山延暦寺が開創されると百済寺も天台宗の寺院となり「 湖東の小叡山 」と称されたほどの壮大な寺となった。最盛期には300余の坊を有していたといわれる。しかし、火災や六角氏の内紛に巻き込まれ、さらには織田信長の焼打ちによってほとんどの建物を焼失した。幸いにも本尊は火難をまぬがれ、天海大僧正の高弟・亮算により再建された。その後、井伊家の後ろ盾や甲良豊後守宗廣らの寄進受け、本堂、仁王門、山門などが再建されたという。

 山門から本堂に続く表参道の両側には老杉が林立し、古い坊跡の苔むした石垣に当時が偲ばれる。
新緑の美しい静寂に包まれた参道には木漏れ日とさわやかな風が流れ、時折耳にする鳥のさえずりが心地よく感じられるて清らかな気持ちになってくる・・・

          百済寺1 木漏れ日の参道 

         新緑の中の弥勒半跏石像  百済寺5

 参道の石段を登っていくと夫婦杉の大木がそびえ、やがて大きな草鞋を吊るした仁王門が見えてくる。

  百済寺2  百済寺3
        新緑の参道                             紅葉の参道

           百済寺4 巨大な草鞋を吊るした仁王門

 仁王門の左右には金剛力士像が向かい合って立ち、参拝者を迎えてくれる。前に吊られた草鞋に触れると身体健康や無病長寿のご利益が得られるといわれている。
 さらに石段を上がったところに本堂がある。江戸時代に建てられた本堂には厨子の中に十一面観音が安置され、その前に一生に一度は拝みたいといわれる美しい仏さまの如意輪観音半跏像と聖観音坐像が置かれている。

  百済寺6  百済寺7
        本堂                                  本堂脇に植えられた千年菩提樹

 この百済寺は庭が美しいことでも知られ、「 天下遠藤の庭園 」と呼ばれる池泉回遊式の庭園が本坊の喜見院の中にある。かつての坊周辺から集められたという石を巧みに配した庭園は四季折々の花が咲き、山の谷水が石の間を流れ渓流となって池に落ち、自然の風景が目の前に広がる。

     石を組み合わせて作られた庭園 百済寺9

     百済寺8 

           百済寺11 池を前に建つ本坊の喜見院

               
 鯉が泳ぐ池の淵では咲き始めた河骨(カワホネ)の黄色い花が陽を浴びて鮮やかさを増している。

                   河骨の花 百済寺12

 そして、池泉を廻りながら高台の『遠望台』に上がれば、湖東平野を眼下に比叡山や湖西の山並みを眺望できる大パノラマが展開する。

     百済寺10

 近江最古級の古刹ともいえる百済寺には歴史を語るうえで貴重な文化財の数々が保管されているが、今回は初めて秘仏の本尊を目にすることができてとてもうれしかった。交通の便が良い百済寺には紅葉の季節は多くの人が訪れるが、新緑やサツキの季節は美しい庭園や文化財をゆっくりと見ることができるので是非一度オススメします。

 花データ  

~ 河骨(カワホネ) ~  スイレン科  花期 6~9月
  池や沼、溝や小川などの比較的浅い場所に映える。根が水底の泥の中で横に生え、海綿質で太く、これが骨のように見えることからこの名がある。
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