三尾神社 ~ 卯年の守護神 ~

 三井寺の境内を出たところにある 三尾神社(みおじんじゃ)は 卯年の守護神 として知られる神社である。
御由緒によると、御祭神である伊弉諾尊がこの地に降臨されて、長等山の地主神として鎮座されてことがはじまりという。この神は常に赤、白、黒の三帯を着し、その形が三つの尾をひくのに似ているところか 三尾明神 といわれる。あるとき、その腰帯は赤尾神、白尾神、黒尾神となり、最初に出現した赤尾神が本神とされ、その赤尾神が 卯年卯月卯日卯の刻 に 卯の方向 からだったので 神紋 は 真向きのうさぎ とされ、卯年生まれの守護神となったという。

 琵琶湖疏水にほど近いところにある鳥居から参道に入る。

   三尾神社・鳥居

 参道を進み境内へ・・・手水舎にある清めの水は兎の口から出ている。

                三尾神社・手水舎

 真向きのうさぎの神紋のついた御神灯のある御門を入る。

 三尾神社・御門  三尾神社・提灯
 
   三尾神社・拝殿
  
                三尾神社・拝殿2

 拝殿前には仲良く並んだ夫婦兎が・・・

   三尾神社・夫婦兎

 本殿を囲む塀の瓦も・・・

    三尾神社・塀瓦

                三尾神社・本殿

 神紋が真向きのうさぎというだけあって境内のいたるところにうさぎが・・・ 
機会があれば一度卯年の守護神で知られる 三尾神社 に たくさんのうさぎが出迎えてくれますよ。
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新羅善神堂 ~ 園城寺(三井寺)の鎮守社 ~

 園城寺の鎮守社のひとつで、新羅明神 を祀る 新羅善神堂 は大津市役所の裏、弘文天皇陵の北西にある。新羅明神は仏教の守護神で、園城寺の開祖・智証大師円珍が唐から帰途、船中に現れたことから園城寺の守護神として祀られている。

 東海道自然歩道から鳥居をくぐると奥には鬱蒼とした森が広がっている。

    新羅善神堂・鳥居

                新羅善神堂・境内3

 木々に光を遮られた落ち葉の中を進むと右手に石段が。

    新羅善神堂・境内
 
 石段を上がると鬱蒼とした森からは想像できない明るい庭が広がっていた。

                新羅善神堂・境内2

 正面には塀に囲まれて本殿の屋根がみえる。

  新羅善神堂

 国宝の新羅明神坐像が置かれている本殿は足利尊氏の寄進といわれる。

  新羅善神堂・本殿

 平安時代、源頼義の三男・義光はここで元服し 新羅三郎義光 を名乗ったことはよく知られている。その新羅三郎の墓が新羅善神堂から東海道自然歩道を南に行ったところにあったが、鳥居の奥に古墳のような形をしている墓には訪れる人もほとんどないように思われた。

 新羅三郎の墓  新羅三郎の墓2

 園城寺の北のエリアは訪れる人も少なく、春や秋の季節にはゆっくり散策ができるので是非一度訪ねてみて欲しい。      

法明院 ~ フェノロサの墓 ~

 日本美術の恩人である フェノロサの墓 があることで知られる 法明院(ほうみょういん) は 園城寺(三井寺)の伽藍の中で最も北に位置している律院で江戸時代に 性慶義瑞 により開基された。また、雄大な琵琶湖と三上山の風景を借景にした 池泉回遊式庭園 はフェノロサが大絶賛したという景勝お地として伝えられいる。
 大津市役所の横から坂道を登って行くと法明院と書かれた石柱があった。そこから夏草に覆われた敷石を進むとやがて杉木立と落ち葉に覆われた山道が続く。

 法明院・参道  法明院・参道2

 落ち葉に覆われた道から石段をあがった先に唐破風入母屋造りの客殿と庫裏が建っている。

    法明院・客殿 

 誰もいない客殿の前には 沙羅双樹(夏椿)が・・・

                法明院・夏椿

      法明院・庭園口

 この門を入ると書院と茶室が並んでいて、静かな庭は緑の絨毯のような芝が夏の光を浴びて美しく煌めき、周囲を囲む木が趣きを添えてくれる。

                法明院・書院

 池泉回遊式庭園はこの建物の奥に広がっている。

    法明院・庭園

 江戸時代の作庭といわれ、上段は芝生地、下段には池泉が掘れれている二段構成の庭になっている。上段の芝生地の庭は大きな木々に囲まれ、夏の暑さを和らげてくれる。そしてフェノロサが絶賛したという琵琶湖の眺めは・・・

  法明院・眺望

 高いビルが立ち並び当時の趣きは薄れていたが、琵琶湖と三上山の借景は十分残されていた。

 そしてここ法明院からの景勝をこよなく愛し、琵琶湖の見えるこの地で死にたいという遺言を残したフェノロサの墓は庭園の奥の山麓、杉の木立に囲まれた一角にたてられている。

    法明院・境内

                法明院・フェノロサの墓

 この地での死を望みながらロンドンで客死したフェノロサは今、この地で安らかな眠りについているのを確信しながらこの寺を後にした。 


 花データ

 夏椿 (別名 シャラノキ 娑羅樹) ツバキ科 落葉高木

 6月から7月初旬にツバキのような花を咲かせることからこの名がある。朝咲いて夕べには散る一日花。また沙羅双樹とも呼ばれる。沙羅双樹はインド原産の常緑樹で熱帯樹のため、日本では育たないため、「平家物語」に登場する 沙羅双樹 はこの夏椿のこと。

 

明王院 ~ 比叡山回峰行者の道場 ~

 大津市葛川坊村町にある 明王院 は京都と若狭を結ぶ街道のひとつ 若狭街道 沿いに位置する古寺。資料によると正式には「 葛川寺息障明王院(そくしょうみょうおういん) 」と言い、比叡山無動寺 の奥の院になる。平安時代に相応和尚が、厳しい修行の末に生身の不動明王を感得し、その木像を安置したのがこの寺の始まりといわれる。相応は比叡山の修行のひとつである回峰行(比叡山の山上山下にある霊地を巡礼し、数十キロをひたすら歩く修行)の祖といわれ、現在この寺は天台宗回峰行者の参籠する霊場となっている。また近畿不動尊27番札所でもある。

 明王谷川にかかる三宝橋を渡ると明王院の境内に入る。杉の大木に囲まれた境内は静寂に包まれている。

 明王院・明王谷  明王院・三宝橋
      深い緑に覆われた明王谷川              明王院と下界を結ぶ三宝橋

 苔むした石垣の先の左側に政所表門、右側に本堂に上がる石段がある。

        明王院・参道

 明王院・政所表門  明王院・参道2

 本堂に続く石段の脇には参籠の行者が寝泊りする庵室、護摩堂が建っている。

    明王院・庵室 庵室

           護摩堂 明王院・護摩堂

 石段を上りつめた正面に本堂がある。

    明王院・本堂
               
                明王院・本堂2

 平成の修理を終えたばかりの薄暗い本堂に入らせ頂く。本尊を拝観することはできなかったが、内部の壁には奉納されたと思われる額がかけられていた。

 本堂前には雨に打たれる苔むした石塔が・・・静かな境内に時折聞こえる鳥の声・・・

  明王院・境内

 ここでは毎年、7月18日には「 たいこまつり 」(たいこまわし)という行事が行われているそうだ。これは天台宗の行者さんんたちの修行のひとつで、相応和尚が修行をしている時に不道明が現れ、それに抱きついたところが桂の霊木であったという言い伝えからきているという。静寂な境内もその日ばかりは人であふれるとか・・・機会があれば一度見てみたい。

 三宝橋のたもとには相応和尚が明王院の守護神として創建した 地主神社 がある。

 地主神社  地主神社・境内

 本殿は滋賀県内では唯一の三間社春日造りで蟇股といわれる部分には植物の図柄の彫られている。

  地主神社・幣殿 拝殿

             本殿 地主神社・本殿

 今回の拝観で山深い葛川の地域にひそっりとたたずむ明王院は心惹かれる寺院のひとつになった。
   
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