御上神社 ~ 三上山を御神体とする古社 ~

 琵琶湖の湖南・野洲市みある 三上山 は見事な稜線美から「 近江富士 」とよばれ、俵藤太(藤原秀郷)が瀬田の唐橋から矢を放ち大ムカデを退治したという ムカデ退治伝説 でも知られる山だが、近くにありながら、遠くから眺めることが多い。

  御上神社・三上山 
          ご神体山の三上山

 この三上山をご神体山にした神社が 御上神社 で、「 三上社 」「 三上明神 」ともいわれる。主祭神は 天之御影大神 で、「 古事記 」に「 近つ淡海の御上祝がもち斎く天之御影神 」と記されている。社伝によれば、三上山に天之御影命が降臨し、御上祝が三上山を磐境と定め祀り、藤原不比等が勅命により現地に社殿を建てさせて祀ったという。また、武家の崇拝も篤く、源頼朝、足利尊氏、豊臣秀吉からの寄進、近江の六角氏や佐々木氏なども社殿の修理を行ったという。

 鳥居をくぐり、老樹が林立する参道を進むと国の重要文化財に指定されている風格のある楼門が姿をみせる。楼門の奥にある拝殿も同様に重油御文化財に指定されている。

  御上神社・参道

                御上神社・鳥居

  御上神社・楼門


  御上神社・境内 
          重要文化財の楼門と拝殿

 拝殿の奥には檜皮葺き入母屋造りの本殿がある。この本殿は仏堂要素が融合した神社建築で、滋賀県内の神社建築で最初に国宝の指定を受けたという。

  御上神社・本殿 国宝の本殿

 御上神社では毎年10月14日に秋の例祭である「 ずいき祭 」が行われる。農作物の豊作を祈願して ズイキイモの茎 で作った 神輿 に柿や栗、鶏頭やキク花などを飾り、神前に奉納する祭である。400年以上も行われているこの祭りは、滋賀県の無形民俗文化財の指定を受けている。

 御上神社は通行量の多い国道に面しているが、境内はは静寂と厳かな雰囲気が漂う神社。ご神体山の三上山山頂まではなかなか行く機会はないと思うが、麓の社から三上山を崇めてみては・・・・

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竹の寺 地蔵院 ~ 竹林に囲まれた寺 ~

 地蔵院と称する寺は数多く存在するが、そのひとつ西京区にある 「竹の寺」 地蔵院 は竹林に囲まれた静寂なお寺だ。バスの終点である 苔寺 で降りると目の前に大きな看板がたっている。

  地蔵院(竹の寺)

 階段の坂をあがり住宅地に沿って行くと、右手に竹林が広がり竹林が途切れた奥に白塗りの築地塀を挟んで総門がある。

  地蔵院(竹の寺)・竹林2

                 地蔵院(竹の寺)・総門
  
 竹の寺 地蔵院 は夢窓国師の高弟の宗鏡禅師に帰依していた 室町官領・細川頼之公 により創建された臨済宗の禅寺で、細川家の菩提寺になっている。また、「 一休さん 」で知られる 一休禅師 が幼少の頃に修行された寺でもある。

参道の左右の苔の広がる地面に植えられた木を囲むよう竹が取り囲む風景は、まさに「 竹の寺 」と呼ばれるにふさわしい。人気のない境内に、時折聞こえる鳥の声と竹の葉のすれ合う音が心に響く。

  地蔵院(竹の寺)・竹林

竹林の一角には細川頼之と、宗鏡禅師の墓と書いてあったが、自然石を置いただけの珍しい形式のお墓だった。

  地蔵院(竹の寺)・細川頼之の墓  地蔵院(竹の寺)・宗鏡禅師の墓
       細川頼之の墓                     宗鏡禅師の墓

      地蔵院(竹の寺)・境内

 参道の正面にある本堂は昭和の初めに再建されたもので、中には本尊の地蔵菩薩を中心に夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木像が安置されているという。

                 地蔵院(竹の寺)・本堂

  地蔵院(竹の寺)・方丈参道 方丈のある中門

 中門の奥には 「 十六羅漢の庭 」と呼ばれる庭園を持つ方丈がある。この方丈は江戸時代に再建されており、その一室に奉納された細川護熙元首相の筆による 瀟湘八景図 が展示されていた。

  地蔵院(竹の寺)・方丈

 十六羅漢の庭 は撮影が禁止されているので紹介できないが、資料によると宗鏡禅師の作で、十六羅漢は修行の姿を表し、石の一つ一つは羅漢を意味しているという。方丈に坐してみる平庭式の枯山水庭園は小規模ながら端正な様相を見せてくれる。また、この地蔵院は 椿の寺 でもある。庭園に植えられている 白侘助 は既に花が終わっていて、胡蝶侘助 には少し早かったのが残念  それでも竹の林に覆われた静寂な境内と苔に覆われた庭園はゆったりとした気分にさせてくれた。

 西京区には見どころの寺社は多いが、それぞれの寺社が少し離れているので行きにくいが、花を見ながら春を満喫するのには適したエリア  ですよ。


 参考データ

 瀟湘八景 とは中国・湖南省の瀟水と湘水の二川が合流して洞庭湖に注ぐ所を瀟湘といい、この地の勝景を八つ選んだもの。
 日本では 近江八景(滋賀県)、金沢八景(神奈川県)などがこれに倣って選定された。

2013 京の冬の旅 2 ~ 相国寺 慈照院 ~

 今年の 京の冬の旅 の非公開文化財特別公開で拝観できる寺院から 相国寺の塔頭寺院 慈照院 を訪れた。
資料によると、慈照院は初め大徳院と称していたが、足利幕府八代将軍・ 足利義政の菩提寺 となったことから、その法号である慈照院と改められたという。また、桂離宮の創始者である桂宮智仁親王や智忠親王と親交があり 桂宮家の菩提所 となったことから皇室との関係も深い関わりを持っているとのこと。

 いつもは閉ざされている山門が開かれ、奥に庫裏が見える。

  慈照院・山門

 
 枯山水庭園の脇を客殿(本堂)に向かう。

  慈照院・延段

                  慈照院・客殿 客殿玄関

 本堂である客殿には本尊の十一面観音立像と宮家代々の位牌が祀られ、客殿前には船をかたどった「 陸船松 」と呼ばれる見事な枝ぶりの松や枯滝石組が美しい枯山水庭園が広がっている。

  慈照院・陸船の松 陸船松
                
  慈照院・庭園

 腰高障子や格子欄間など桂離宮と同じ材や建築法で造られているという桂宮の御学問所「 棲碧軒(せいへきけん)」は端正で繊細な意匠を感じるさせられた。
 狐の伝説をもつ茶室「 頤神室(いしんしつ)」の床の間には茶人・千宗旦に化けた「宗旦狐」の軸がかけられ、利休の首とすげ替えられるようになっている布袋像も安置されていた。

 通常は非公開なのでなかなか内部を拝観することはできないが、機会があれば一度訪れてみたい寺院のひとつかもしれない。 

梅宮大社 ~授子安産・醸造守護の神様をを祀る神社~

 祈願所として知られている神社は多くあるが、京都市右京区梅津の 梅宮大社 も 子宝・安産の神様 を祀る神社で多くの人が参拝に訪れる。四条通りを西に進むと、桂川にかかる松尾橋の少し手前に梅宮大社の参道と書かれた看板があり、参道には石の鳥居、さらに奥に朱塗りの鳥居が見える。

  梅宮大社・参道

 朱塗りの鳥居の奥には見事な梅の花が・・・感動 

  梅宮大社・参道2

 醸造の神が祀られている神社には楼門に酒樽が置かれていた。

             梅宮大社・楼門

 由来書によると梅宮大社は1300年前に 犬養三千代 が橘一族の氏神として創祀、のちに嵯峨天皇の皇后橘嘉智子(壇林皇后によりこの地の移され、延喜式の名神大社22社にも名を連ねている。楼門から境内に入ると正面に拝殿、その奥に常緑の高い林を背に本殿が建っている。

  梅宮大社・拝殿  梅宮大社・本殿

 梅宮大社の祭神は 酒解神(大山砥神)、酒解子神(木花咲耶姫命)などで、木花咲耶姫命がニギノミコトに嫁いで一夜にして懐妊したことから 子を授かる神、、大山砥神は娘である木花咲耶姫命が無事に出産したことを喜び「 天甜酒 」を造って祝ったことから酒造の祖として祀られるようになった。壇林皇后も子に恵まれず、ここで祈願して子を授かったという。梅宮大社には「 またげ石 」といわれる神秘な石があり、この石をまたぐと子を授かるといわれている。

 さらに3000坪の広大な敷地を持つ梅宮大社の神苑は四季折々の花で彩られる。中に入るとまず「 咲耶池 」が目の前に広がる。

  梅宮大社・咲耶池 咲耶池

 資料によれば、梅津は王朝時代に貴族の別荘が多くあったところで、源師賢の山荘もその一つだった。

  夕されば 門田の稲葉 訪れて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く 

 大納言源経信が 『 百人一首 』 に詠んだのは源師賢の山荘に招かれたときのもので、咲耶池の島にある  池中亭茶室 は梅津の里に 芦のまろや として今に残る唯一ものという。

  梅宮大社・池中亭 池中亭茶室
  
            大納言源経信の歌碑 梅宮大社・歌碑

 梅、椿、桜、杜若、花菖蒲などが植えられた咲耶池を巡ると、綻び始めた梅の香がほのかに花を擽り、咲き始めた椿が此処かしこから顔をのぞかせている。のどかな心地よい春の光を浴びながら至福のひと時 

  梅宮大社・椿  梅宮大社・神苑

 出口近くにある梅苑には遅れていた梅の花がようやく咲きだしていたがこれもまた春を満喫させてくれた。

  梅宮大社・梅苑2

 梅宮大社の神苑は季節を問わず何かしらの花を見ることができ、花好きにとってはたまらない所です。

 
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