はじめまして! 初回は石塔寺です。

皆様は、神社、仏閣といえば京都、奈良を思い浮かべますよね。

でも、滋賀県にも多くの穴場スポットがあるんですよ。
 
私は滋賀の神社・仏閣が、あまり世に知られていない現実が残念でならないのです。

そんなわけで、今日から滋賀を中心に『これはっ!!』と思うモノを、折に触れ、紹介していきます。

記念すべき第一号は…

じゃじゃ~ん!!

石塔寺=イシドウジ!!(ちょとシブすぎ!?)

石塔寺・石塔
(阿育王塔・重文)

寺の創建は聖徳太子の手に由るとか…
当時の名称は『本願成就寺』と言いました。

『聖徳太子? 嘘だっ~!!』と仰る人も多いかと思いますが、滋賀県には結構多いんです!


それはともかく、このお寺には、もっとスゴイ伝説を持つ遺物があるのです。

その名は、『阿育王塔』(アショカ王塔)

上の写真の石塔なんですが、な、なんと!!
インドからぶっ飛んできたのです!!

この塔はアショカ王が創建したモノだそうですから…
時代を考えますと、彼はマウリヤ朝の第3代王ですから…、ふむふむ…
うわっ! 紀元前3世紀半ば、卑弥呼を遡ること500年、じゃないですか。

もちろん、弥生時代の日本人が仏教を知るはずもなく、この塔はしばらく放置されることになりました。

石塔寺・参道
(石塔寺・参道)

塔が白日のもとに晒されるのは平安時代。

なんでも比叡山の僧・寂照なる人物が宋に留学した折に、現地の僧から『琵琶湖周辺に阿育王塔あり』との情報を聞きつけ(さすがは仏教先進国。凄いこと知ってますね)、それを本国に手紙で知らせたとのことです。
この話については『源平盛衰記』の中に次のような一説があります

「大江定基三河守に任じて、赤坂の遊君力寿に別て、道心出家して其後、大唐国に渡、清涼山に参たりければ、寺僧毎朝に池を廻る事あり。寂照故を尋れば、僧答て曰、昔仏生国の阿育王、八万四千基の塔を造、十方へ抛給たりしが、日本国江州石塔寺に一基留り給へり、朝日扶桑国に出れば、石塔はるかに影を此池に移し給ふ。故に彼塔を拝せんが為に此池を廻る也とぞ申ける。寂照上人聞給(たまひ)て、信心骨に入、随喜肝に銘じて、墨を研、筆を染、其子細を注しつゝ、震旦にして大海に入たりけるが、播磨国僧位寺へ流寄たりけるも、角やと思ひ知られたり。」

概略:寂照が中国・清涼山に留学してみれば、現地の寺では僧侶が毎朝池の周りをグルグルと回っていた。「不思議な光景だ」と思った寂照は現地の僧侶に「池を回るのに理由はあるのか?」と尋ねてみる。現地僧は答えて言った。「昔、インドのアショカ王が仏塔・八万四千基を作り、四方八方へと投げ捨てたのだ。(抛は、なげう・つ、放り投げるの意か?)そのうちの一つが日本の近江の地にたどりつき、日本国=扶桑国に朝日が昇る頃、その姿がこの池に映る。我らはその御影を拝むために池を回っておるのだ」と。たいそう感激した寂照は、この情報を細かく木版に書き連ね、中国から海に投げ入れたのだが、その木版が播磨国僧位寺へ流れ着いたのである。(源平盛衰記の一説は康頼の卒塔婆流しを前提に話を進めている)

ひょんなことから、その情報が時の帝、一条天皇の耳に入り、大々的に捜索が行われ…

ついに、野谷光盛なる武士が発見。
勅使・平恒昌らとともに地中より塔を掘り起こしたとか…

たいそう感激した一条天皇は、荒廃一途であった当寺を改修、新たに七堂伽藍を加えて、寺号を阿育王山・石塔寺と改めました。
う~ん、こりゃ、とんでもない縁起ですね。

まぁ、ことの真偽はともかく、往時の隆盛はすさまじかったらしく、堂宇80余との記録もあるんですよ。
今は片田舎なのに…
石塔寺・本堂
(本堂)

しかし、盛者必衰は世の常。
恐るべき魔手が石塔寺に襲いかかってしまうのです。

元亀の兵火
知っている方も多いかもしれませんね。
ハイ、信長サンの比叡山焼き討ちです。

石塔寺は地理的に言えば、比叡山とは全く違う方向なのですが、元亀年間に焼け落ちた神社・仏閣は実に滋賀県全域に点在しているのです。

残念ながら石塔寺も戦火を逃れることができませんでした。

ヒャアッ~!! 信長、怖いよ~

全山荒廃となってしまったお寺は、江戸時代になって天海僧正の弟子・行賢によって再興、なんとか現在の形をとどめるに至りました。
石塔寺・石仏群1 石塔寺・石仏群2
(近江屈指の奇観!?石仏群・約10000体)
戦火を逃れるかのように、身を寄せ合った石仏群が、鄙びた古刹にさらなる哀愁を加えています。

石仏群といえば、近畿周辺では化野・念仏寺が有名ですが、その規模においても不気味さの点でも石塔寺の方が一枚上手なのです
写真がショボイので、今一つ伝わらないかもしれませんが、ホントにすごいんですよ。
興味のある方は是非、現地に足を運んでください。
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