赤目四十八滝 ~ 深山幽谷に包まれた滝群 ~

 忍者の里で知られる三重県名張市は県西部の伊賀盆地に位置し、四方を山が囲み、豊かな自然が街を包んでいます。その街を流れる滝川の上流には無数の滝群があり四季折々に美しい風景を見せてくれます。 赤目四十八滝 と呼ばれる滝群、なかでも、特に見どころとされているのが『赤目五爆』と呼ばれる不動滝、千手滝、布曳滝、荷坦滝、琵琶滝。そして川沿いの散策路の周囲はケヤキやイロハモミジなどの自然林が昼なお暗い深山幽谷の趣きを醸し出して大自然を満喫させてくれます。

 赤目四十八滝の入口を入るとまず、特別天然記念物のオオサンショウウオをはじめとするサンショウウオたちが出迎えてくれます。ひんやりとした空気が漂う渓谷沿い、次々とあらわれる滝は豪快な滝、繊細優美な滝・・・とさまざまな姿を見せてくれます。

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    紅葉に包まれた赤目四十八滝入口         霊蛇滝

 不動明王に因んで名づけられた豪快な不動滝、岩を伝わって千手のように落水するところからとも、千手観音に因んでつけられたともいわれる千手滝に混じって岩や石の間でせせらぎのようにつくられた滝があちこちに・・・護摩の窟という弘法大師禅定の洞窟の先の急な石段、足を踏み外さないように上ると一枚の布を垂らしたような優美な布曳滝が見えてきます。そして背を向けた頭上には紅葉に彩られた山並が。

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    不動滝                           千手滝

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    布曳滝                           

 それぞれに名づけられた滝や岩を見ながらすすむとやがて渓谷随一の景観といわれる荷坦滝に辿り着きました。

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    七色岩                           雨降滝

 随一といわれているように、紅葉に彩られた岩を挟んで流れ落ちる滝は疲れていたことさえも忘れさせてくれる素晴らしい贈り物・・・そして、夕暮れが迫る渓谷に、最後の滝琵琶滝は今回は断念し来た道を戻ると、霊蛇滝広場周辺はライトアップされていました。

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    荷坦滝                           ライトアップされた霊蛇滝広場

 日本の滝100選、森林浴100選にも選ばれている景勝地・赤目四十八滝は目、耳、そして心までも癒してくれるところでした。



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グラバー園 ~ 近代日本発祥の地 ~

 江戸時代、鎖国体制下にあって日本で唯一貿易港 出島 があった 長崎 はヨーロッパ(主にオランダ)から多くの文化が入り、東西の文物が混在した『和華蘭』文化は、今も往時の面影を色濃くの残り、国内の他の都市とは違った景観で訪れる人を魅了させてくれます。
 
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    復元された出島                     居留地の坂で知られるオランダ坂

 安政の開港とともに来日した貿易商たちはかつて外国人居留地だった南山手、東山手に木造洋館を建て、貿易業をする傍ら、近代日本の産業に貢献し、新しい時代への扉を開きました。南山手にある グラバー園 は彼らが建てた木造洋館を一堂に集めて公開している人気の観光スポット。

 修学旅行生や野外学習の児童たちが行きかうグラバー通、石畳の道を上って行くと、正面に天にその姿を誇るように中世ヨーロッパ建築・ゴシック調の教会 大浦天主堂 が見えてきます。開国とともに造成された長崎居留地に在留外国人のために建設された大浦天主堂は、国内現存最古の教会で、国宝に指定されています。

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 『フランス寺』とも呼ばれる大浦天主堂、マリア像が置かれた入口を入ると、聖堂内は100年以上前のステンドグラスが輝き、射し込む光が信者席を映し出しています。厳粛な雰囲気に包まれた中で祈りを奉げれば、徳川幕府の禁教令により、文献や史実でしか知りえない信者たちの思いに胸が痛んできます・・・

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    天主堂と旧羅典神学校                旧羅典神学校   

 大浦天主堂を出ると、かつて多くの神学生が学んだという羅典神学校の建物があり、天主堂とを挟んだ坂道を上がって行くと グラバー園 の入口に。

 グラバー園は長崎開港後に来日したイギリス商人グラバー、リンガー、オルトの旧邸があった敷地に、長崎市内に残っていた貿易商たちの邸宅を移築した野外博物館で、長崎港を望む園内は季節の花が咲き、歴史ロマンが堪能できるところです。

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       グラバー園より長崎湾、女神大橋の眺望

 世界遺産にもなっている『旧グラバー住宅』は現存する日本最古の木像洋風建築で、『グラバー商会』を設立したトーマス・ブレーク・グラバーによって建てられています。日本瓦や日本の伝統的な土壁の外観、室内は典型的な洋風の造りになっていて、内部のあちこちで当時を偲ぶ遺品が展示されています。

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                           旧グラバー住宅

 『旧リンガー住宅』は『ホーム・リンガー商会』を設立し、『ナガサキホテル』を開業したフレデリック・リンガーによって建てられた木と石が調和したバンガロー風の建物。

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    旧リンガー住宅                     旧オルト住宅

 『旧オルト住宅』は日本茶を世界に広めたことで知られる『オルト商会』を設立したウィリアム・ジョン・オルトによって建てられています。石造りの洋館は、かつてベランダでイギリス領事館のパーティが開催されたこともあったとか。

 『旧ウォーカー住宅』はイギリス人実業家、ロバート・ニール・ウォーカーの次男が暮らしてた邸宅で、大浦天主堂の隣に建てられたものを移築したといいます。

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     旧ウォーカー住宅                  旧三菱第二ドックハウス

 園内には他にも旧三菱第二ドックハウス、旧長崎地方裁判所長官舎、などの明治時代に造られた木造洋館が移築され、異国情緒豊かな建物に季節の花々が彩りを添えています。

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    旧長崎地方裁判所長官舎               旧長崎高商表門衛所

 園内から長崎湾を見下ろしながら、かつてこの地に暮らした商人たちに思いをはせれば、壮大な歴史ロマンが広がってきます。

 長崎は訪れるたびになぜか小雨に。小雨に濡れながら歩く園内のあちこちではライトアップの作業が行われていて、心なしか色好き始めた木々がそっと別れを惜しんでくれているような・・・どこか名残惜しいグラバー園の散策でした。


ハウステンボス ~ 花の世界大会と光の街 ~

 長崎県佐世保市にある ハウステンボス は日本最大規模の広さを誇る九州随一のアミューズメントスポット。本物を再現した中世ヨーロッパの街並みがどこまでも続き、そこには非日常な世界が展開されています。

  ハウステンボス1  ハウステンボス2

 運河沿いにある建物の風景はヴェネツィアの街並みを、風車のある風景はオランダの郊外の街を連想させ、日本を飛び出してヨーロッパに来ているような気になってきます。

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 園内にある9つのエリアではシーズン毎にアトラクションやイベントが催され人気を集めています。ハロウィーンが近いこの季節はハロウイーン特別イベントが開催され、園内のあちこちにグッズや展示があり、ハロウィーンのイベントを盛り上げています。

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 今回の目的のひとつ『花の世界大会&ガ^デニングショー』が開催されているのはハーバータウン。ゲートを入るとテラスガーデンやコンテナガーデンが並び、その一つ一つに思いがけない発見があり、驚きと感動に興奮してしまいました。

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 そして花の世界大会の会場であるパレスハウステンボスに入ると、世界の名だたるアーティストたちの作品にため息の連続   時の経つのも忘れて見入ってしまいました。

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 外に出ると夕暮れが近づき、ハウステンボスは光の街に・・・

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 ライトアップされた園内の運河をクルージングすれば、光の中に建物が輝き、噴水が色とりどりに変化する幻想的な光景はおとぎの国に誘われていくように思えてきます。

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 ヨーロッパの街並み、花のある風景、イルミネーション、さまざまなイベント・・・日々の生活を忘れさせてくれる非日常と刺激がいっぱいのハウステンボス。いつかまた花に彩られた頃に訪れてみたいと思わせてくれるアミューズメントスポットでした。


夏の湖国を廻る ~ 花のある風景 ~

 周囲を山脈・山地に取り囲まれ、中央部に琵琶湖と近江盆地が広がる湖国・滋賀は豊かな自然に恵まれた美しい風景とともに四季折々の花が人々を楽しませてくれます。夏の一日、湖国の夏を彩る花に会いに行ってきました。

 夏の炎天下に顔を上げて咲く『ひまわり』は夏の花の代名詞として知られ、ひまわり畑はあちこちで見ることができます。湖国では『守山の第一なぎさ公園』や『ブルーメの丘』が知られていますが、草津市南山田の住宅地の中に広がるひまわり畑も近年知られてきました。道路沿いから見えるひまわり畑は休耕田を利用し、地元の人々の手によって栽培されています。丹精込めて育てられたひまわりは比叡山を背後に生命力にあふれた黄金の海原を広げる風景は人々に元気を与えてくれます。

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   比叡山をバックに咲く不動浜のひまわり畑

 そして湖国の夏の風物詩となっているのが高島市今津町にある びわこ箱館山ゆり園 です。 スキー場の斜面を利用したゆり園は関西最大級のスケールをほこり、雄大な琵琶湖の眺望を楽しみに出かけました。

 ゴンドラに乗ること約8分、山頂駅を下りるとあたりは一面の霧 色とりどりのゆりが咲き乱れている楽園の中を歩くはずが、辺りに漂う香りとかすかに見えるゆりの花を探し求めながら園内を歩くことに・・・そして霧が少しだけ遠ざかった瞬間、見事なゆりの園が目の前に現われました。

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 多年草のゆりはアジアを中心にヨーロッパから北アメリカなど亜熱帯から温帯、亜寒帯に広く分布し、品種は約130種を数え、5万400㎡の広大な面積を持つこのゆり園には50種250万輪のゆりが植えられ、7月上旬から8月中旬まで楽しめるといいます。

 ゆりの香りに包まれた園内に再びおとずれた霧の闇、足元に注意しながら森のゆり道を歩けば言葉には言い表せないような幻想的な風景が・・・霧のしずくを浴びながら色彩の無い空間で咲くゆりはおとぎの国に迷い込んだような気持ちになってきます。

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 森のゆり道からは眼下に雄大な琵琶湖が見えるはず()なのに・・・霧の覆われた琵琶湖はその姿さえ見ることはできません。霧の中に浮かぶ木々は色を無くし、ひたすら立っているだけなのですがその姿の幻想的なこと・・・

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 この無色な空間で見た森の風景は、晴れ渡った日には見ることのできない忘れられない風景になると納得です。

 このゆり園にはほかにコキア、キバナコスモス、ダリアなどが植えられていて、モコモコ、ふわふわのコキアは可愛らしくそっと手を触れてみたくなります。可愛いコキアが色づくころにはゆり園に早い秋が訪れ風になびくススキの越しに雄大な琵琶湖の風景を堪能してみたいとその光景を思い描きながらゆり園を後に。

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 少し足をのばして『新・日本の街路樹百選』に選定されている メタセコイア並木道 に。高島市マキノ町にある道沿いの続く約500本のメタセコイア、新緑の頃は人であふれていましたがこの日は通る人もなくひっそりとして、木漏れ日が美しかった道は頭上を覆うメタセコイアの枝で光もさえぎられトンネルのように。

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 少し湿り気を帯びた人気のない道を歩けば両側には枝が折れ曲がるように実を付けた栗の木が一面に広がっています。この栗の実の収穫が始まるころにはこのメタセコイアが色づき、また賑やかな並木道に・・・季節の流れを感じるメタセコイア並木です。

 少し遠出の湖国 夏の花めぐり 楽しい一日でした。

 

北京紀行 6 ~ 街を歩く 繁華街の風景 ~

 北京市内にも繁華街と呼ばれるエリアがいくつもあります。北京を訪れる観光客が必ず足を運ぶといわれる 王府井・東単(ワンフーチン・ドンタン) は清朝時代から名をはせている繁華街。王府とは皇族の屋敷のことで、その屋敷の中に井戸があったことから『王府井』と呼ばれるようになったといいます。メインストリートとなっている歩行者天国の『王府井大街』には近代的なビルが立ち並び、流行最先端のショップや飲食店は多くの人でにぎわい、何処の大都会と変わらぬ喧騒が繰り広げられています。

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   王府井大街で存在感を示す北京百貨大楼     王府井小吃街入口

 その王符井大街から少し脇道に入ると『王府井小吃街』と呼ばれる清朝時代を模した屋台街があります。名物となっている生きたまま串に刺し揚げたサソリの串揚げをはじめとする軽食の屋台が並び地元民や観光客で賑わう通りは活気に包まれ、そこには年齢や国内外の違いを超えた風景が繰り広げられていました。

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     賑わう王府井小吃街の屋台

 観光用の路面電車が走る 前門大街 は紫禁城(故宮)のいちばん南側にある正門・前門(正陽門)の前にはそびえる『箭門』の前に広がる繁華街。

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    前門大街入口にたつ正陽橋             箭門

 清朝代から繁華街だったとうい街は北京オリンピックを前にリニューアルされ、街路樹が通りを覆い、レトロ風に改築された建物がおしゃれな雰囲気をつくりだしています。

  王府井7  北京・前門
                              前門大街

 一方、リニューアルされた前門大街のなかほどから西に延びる『大柵欄街』には、清朝代から続く老舗が建ち並び、昔ながらの装飾をほどこした建物が残されています。

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    老舗が集まる大柵欄入口               脇道を入るとひっそりとして胡同が
 
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     昔ながらの風情を残す老舗店

 この界隈では昔ながらの姿を残す老舗とレトロ風に改築した建物に最先端ショップが同居する両方を見ることができます。

 そして、ハイセンスな夜の町として知られるようになったのが『三里屯』です。各国の大使館が建ち並ぶエリアで、ここにはユニクロやアップルストアといった若者たちの人気のショップも多く、おしゃれな複合ビルも数多く建っています。

  王府井11  王府井12
    三里屯の夜空にそびえるホテル           街角で路上ライブをする若者たち

 新しい北京と昔ながらの風情を残す北京、今回はその両方が堪能できた素晴らしいものとなり、大満足で旅を終了しました。

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