岡山紀行 4 児島・鷲羽山エリア ~ ジーンズの聖地と瀬戸大橋の絶景 ~

 ノスタルジックな雰囲気が漂う美観地区から足をのばして郊外の児島エリアに。

 児島から鷲羽山は瀬戸内海に面した風光明媚なエリアとして知られ、鷲羽山から望む瀬戸大橋と瀬戸内海に浮かぶ島々のパノラマビューが最大の魅力となっています。この鷲羽山がある児島半島は『古事記』の国生みの神話によれば、『吉備の児島』は9番目に誕生した島で、その後の大規模な干拓により陸続きの半島になったといいます。児島半島の南西端、鷲羽山の麓に位置する下津井は『下津井四カ浦』と呼ばれ、江戸時代から瀬戸内海を往来していた北前船の風待ち、潮待ちの港として、金刀比羅船往来の拠点として栄えたきたといいます。また児島は『国産ジーンズ発祥の地』としても知られています。

 ジーンズの街 児島 を象徴するように、JR児島駅の駅舎を出るアートのように下ったジーンズが出迎えてくれます。

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    ジーンズの下った駅前                 ジーンズアートが描かれた自動販売機

 児島が国産ジーンズの発祥の地となったのは、新田開発により綿花の栽培が盛んであったことから綿織学生服が盛んにつくられていましたが、合成繊維の登場により生産が減少したため、ジーンズに活路を見出したことによるといいます。

 街中には『ジーンズストリート』と呼ばれる通りがあり、40店近いジーンズショップが並んでいるといいます。世界中の『ジーニスト』が憧れる聖地に足を踏み入れてみましたが、平日、さらには雨ということもあったかあまり活気にあふれているようには感じられましたが、アートスポットが点在し、おしゃれなジーンズやデニム製品を手にしてちょっと気分が盛り上がりました。

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                            ジーンズストリート

 そして、ジーンズストリートをあとに鷲羽山方面に向かいました。

 かつては北前船や金刀比羅船の拠点港として賑わっていたという下津井の町はひっそりとした海辺の町となっていて、港につながっている漁船もどこか寂しさを感じます。その下津井のたもと田之浦港の上には本州四国をつなぐ連絡橋のひとつ『瀬戸大橋』が架かっています。上部に道路・瀬戸中央自動車道、下部に鉄道・本四備讃線が通る2層構造となっていて、『鉄道道路併用橋』としては世界最長で、ギネスブックにも認定されています。

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                                   田之浦漁港から見上げる瀬戸大橋           

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    鉄道道路併用の瀬戸大橋              橋を渡る電車

 瀬戸大橋の雄姿を見渡せる 鷲羽山 は花崗岩からなる丘陵で、瀬戸内海国立公園の絶景地とひとつとして知られる地で、北東側から遠望すると、鷲が翼を広げた姿に見えることに由来しているといいます。標高133㍍の山頂は、徳富蘆花が眼下に『秀でた風景をこの峰に集める』して『鐘秀峰』と名づけたといいます。山頂にある展望台からは銀色に光る瀬戸大橋の橋梁を透して、遠くかすむ讃岐山地、鷲羽山沖にに浮かぶ大小の島々を望む雄大なパノラマビューが広がっています。

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     海峡に連なる瀬戸大橋の橋梁と讃岐山地

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     瀬戸大橋と鷲羽山沖合いに点在する大小の島々
  
 夕陽百選になっている瀬戸内海、オレンジ色に染まる瀬戸内海と瀬戸大橋のシュルエット、その絶景や秋に、海岸沿いにずらりと下げるというタコや北前船時代の面影が偲ばれる港町、機会があれば一度歩いてみたいと思いました。


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岡山紀行 3 倉敷美観地区 ~ 町家と白壁の蔵がの立ち並ぶレトロな町並み ~

 岡山観光のハイライト 倉敷美観地区 町家や白壁の蔵を中心とする町並みは、その大部分が『重要伝統的建造物保存地区』に選定されています。美観地区のメインとなっている『倉敷川沿い』と『本町通り』の2つのエリアは昔ながらの町並みに、おしゃれなカフェやショップが立ち並び、観光客で賑わっています。

 美観地区入口にある『倉敷物語館』は江戸期の築といわれる建物を改修してつくられた美観地区を紹介する交流の場。ここから柳の並木が続く倉敷川沿いにはなまこ壁の蔵やレトロな洋館が並び、風情ある景色に時代をタイムスリップしたような気がしてきます。

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    倉敷物語館                        柳並木となまこ壁の蔵が並ぶ倉敷川

 世界的な名画が多数展示されている『大原美術館』はこの川沿いにあり、美観地区の一角をなしています。大原美術館は昭和5年(1929)に倉敷の実業家・大原孫三郎によって創立された日本初の私立西洋美術館。ギリシャ神殿風の建物の本館入口ではロダンの彫刻が出迎えてくれます。

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                           大原美術館本館

 本館、分館、工芸・東洋館からなる館内には大原美術館設立の基盤となった児島虎次郎の取集品を中心に展示され、本館ではエル・グレコの『受胎告知』モネの『睡蓮』、ピカソやゴーギャン、ロートレックスらの世界的名画を目にすることができ、絵画好きにとっては至福の美術館です。また、昭和36年(1961)に設立された分館では、岸田劉生、梅原龍三郎といった近代の洋画家の作品や現代アート作品が展示されています。工芸・東洋館は米蔵を改築し利用した建物といい、梁や柱など、重厚な雰囲気が漂う中に、河井寛次郎、棟方志功らの作品や児島虎次郎が収集した中国の古美術が展示されています。本館と分館の間にある日本庭園は倉敷紡績の創業者大原孝四郎の別荘跡地で、『新渓園』の名がつけられています。

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    分館                            新渓園

 世界的名画や古美術を観賞し再び倉敷川沿いに出れば、大原孫三郎によって建設し寄贈されたという『今橋』があり、橋の向こう側には『旧大橋家住宅』と孫次郎が家族のために建てたという旧別邸の『有隣荘』がオレンジ色の壁と緑に光る瓦の美しい佇まいを見せています。

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     倉敷川に架かる今橋と有隣荘

 さらに倉敷川に沿って歩くと、美観地区を象徴する風景の『中橋」と『倉敷考古館』が。

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 その先には、倉敷の役場として利用され、現在は観光案内所となっている屋根に角搭を配した木造2階建ての洋館の『倉敷館』が建っている・・・はずですが現在は改修工事中でスッポリとシートで覆われています。維持するためのには致し方ないこことはいえ残念、いつかまた改築のおえた建物をみられることがあることを期待・・・そして川向うを眺めれば、なまこ壁の町家を見下ろすように火の見櫓がそびえ、運河だった時代の船着場には川舟が浮かぶレトロな風景、時代劇のセットのような景色は見ているだけで当時が偲ばれます。

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 レトロな雰囲気の町家を眺めながら『高砂橋』を渡り『倉敷アイビースクエア』へ。

 倉敷アイビースクエアは『倉敷代官所跡』。明治期の倉敷紡績工場を改修した施設で、昭和49年(1974)に開業。ツタ(アイビー)に覆われた赤レンガ造りの館内には、ホテルをメインにレストラン、ショップやミュージアムなどある人気のスポット。レンガの敷かれたテラスに座ってひと休みすれば、異国に来たような気分になってきます。

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    倉敷アイビースクエア内にある石碑         ツタのからまるおしゃれな館内

 倉敷アイビースクエアを出て細い路地を歩き本町通りに出れば、瓦葺き二階造り、倉敷窓や倉敷格子の町家が軒を並べています。

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    本町通り                          軒下に杉玉を下げた酒造元

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    江戸後期の民家を改装した旅館           町家を改装したショップ  

 郷愁ある町家には生活感が漂い、町家を改築して造られたショップやカフェも情緒をそこかしこに残し、江戸時代の町並みをとどめる風景は、ノスタルジックな雰囲気を訪れる人にもたらしてくれる町でした。


岡山紀行 1 岡山後楽園 ~ 日本を代表する回遊式庭園の新緑 ~

 古くから備前国の国府が置かれてきた岡山は、山陽道と瀬戸内海という水陸の交通の要地として発展、現代も四国・中国地方の交通の要衝となっています。『岡山』の名の由来は、現在の岡山城のある場所に存在した小高い丘のことを指して呼んでいたものであったが、宇喜多秀家がここに城を築き、その後形成された城下町を含めて『岡山」と呼ぶようになったといいます。

 豊臣秀吉の実質的養子として育てられ、五大老のひとりでもあった宇喜多秀家により築城された 岡山城 は岡山平野を流れる旭川が湾曲してできた半円形の地形を利用して築かれた平山城で、外壁の黒漆がで塗られた下見板が光に照らされた様が烏の濡れ羽色に似ていたことから『烏城(うじょう)』とも称されています。昭和20年(1945)の空襲で焼失した城は昭和42年(1966)の再建ですが、城内では400年前の姿を残す月見櫓や石垣が見られ、当時を偲ぶことができます。

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     「烏城」の別名を持つ岡山のシンボル岡山城

 この岡山城の対岸にある 岡山後楽園 は『日本三名園』のひとつで、日本を代表する回遊式庭園として知られています。後楽園は約300年前に岡山2代目藩主・池田綱政が家臣・津田永忠に命じ、14年の歳月をかけて完成したといいます。『後楽園』という名称は『先優後楽(人々よりも先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後に自身も楽しむべき)』の精神から造園されていることから明治になって改められ、それまでは『後園』と呼ばれていたといいます。

 新緑に染められた園内に入ると、日本庭園には珍しい芝生で覆われた敷地と池や築山、茶室などが水路や園路で結ばれ変化に富んだ景色が広がっています。

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 芝生の中の園路を進むと茅葺き屋根に障子の眩しい建物が見えてきます。『延養亭』とよばれる後楽園の中心的建物で、藩主が訪れたときの居間として、また賓客をもてなす場として使われてきたといいます。特別公開が終了していてため内部に入ることができず、沢の池・唯心山、借景の操山、南方に岡山城と園内外を一望できる美しい景観をみることが出来なかったことが心残りに・・・

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    延養亭                           栄唱の間  

 満開のサツキに囲まれた延養亭を眺めながら進むと右手の高台には、能を好んだといわれる池田綱政が自ら作り、舞ったといわれる『能舞台』と能を鑑賞したという『栄唱の間』の建物(再建)があり、その前に広がる『花葉の池』では水面を覆ったハスが出番を待っています。池の端には『大立石』と呼ばれる巨石がたっていますが、この巨大な石は90数個に割って運びこまれたからもとの形に組まれたそうで、その豪快な姿は大名屋敷の庭園にふさわしい存在を示しています。

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    栄唱橋                          大立石

 花葉の池を見下ろしながらから『二色が岡』に上ると、木漏れ日の中に茂松庵がひっそりと建っています。庭が築かれた当時は桜や紅で彩られる林だったといいますが、現在は杉木立になったいて野鳥が多く飛来してくるとところになっているといいます。ここを訪れる人は少ないようで、静寂な岡に流れる爽やかな風、スポットを当てたような木漏れ日、時折り聞こえる鳥の声・・・身も心も癒される癒やしの空間でした。

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    茂松庵                          廉池軒

 満たされた心で園内を巡る曲水に沿って進むと『廉池軒』が見えてきます。池田綱政がもっとも好んだといわれる亭舎からの眺めは絶景ですが、園内を一望できる『唯心山』からの眺望は日本を代表する回遊式庭園であることを実感させられる素晴らしさ 唯心山を下りると建物の中央に6個の石を配した水路が流れる造りの『流店』と呼ばれる休憩所と花を付け始めた花菖蒲畑が広がっています。

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    唯心山と岡山城天守閣                流店と花菖蒲                         

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      唯心山からの沢の池と曲水

 花菖蒲畑の先にはモミジや桜、梅の林が広がり、新緑の林の中ではタンチョウヅルが羽を休める姿も・・・

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 新緑の森を抜け、茶畑、井田を過ぎると園内で一番大きな『沢の池』に。中には中の島、御野島、砂利島があり、ゆったりと泳ぐ錦鯉に混じって亀が顔をのぞかせるのどかな光景に出会い思わず笑みがこぼれます。そして池のほとりに建つ『寒翠細響軒』や『五十三次腰掛茶屋』からは沢の池、廉池軒、生い茂る木々の中にそびえる岡山城天守閣の望め、その美しい景色に感動です。

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    沢の池にある中の島の島茶屋           寒翠細響軒                         
 
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 沢の池のほとりから広がる木立の中には池田綱政が藩内の平安と池田家の安阿地を願って建立したという『慈眼堂(観音堂)』や家臣の武芸の上達ぶりを観賞したといわれる『観騎亭」や『観射亭』などが建っています。

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    慈眼堂                          観騎亭

 金沢の『兼六園』、水戸の『偕楽園』とともに日本三名園に数えられる 岡山後楽園 藩主の憩いの場として使われ、また碑を定めて藩内の人々にも観覧が許されていたといいます。散策しながら誰もが気軽に変化に富んだ景色を楽しめる岡山後楽園、いつかまた季節を替えて訪れたいと思います。

立山黒部アルペンルート 3 室堂から黒部ダム ~ アルペンルート屈指の眺望 ~

 立山山黒部アルペンルート2450㍍に位置する室堂ターミナルは日本最高所の鉄道駅。立山トンネルトロリーバスに乗ること10分、終点の大観峰駅に到着。
 
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    室堂ターミナル                     立山トンネルトロリーバス

 大観峰駅は断崖絶壁にせり出すようにつくられていて、屋上テラスからは残雪の北アルプス後立山連峰やエメラルドグリーンに輝く黒部湖を一望

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 澄み切った青空から放たれる光が射し込む黒部湖の神秘的な美しさ、その空に向かってそびえる北アルプスの峰。その雄大な眺望にしばし立ち止まり大自然を満喫・・・

 大観峰からは立山ロープウェイで黒部平に支柱の一本もないロープウェイからは360度の大パノラマを観ることができ、その雄大さに驚かされます。到着した黒部平の展望台からも残雪の北アルプスの峰々と眼下にはきらめく黒部湖を望むことができます。

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    立山ロープウェイ黒部平駅              黒部平からの黒部ダム

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 そして、ここから黒部ケーブルカーで黒部湖に。

 黒部湖は『くろよん』名で親しまれている『黒部ダム』の貯水池。黒部峡谷を流れる黒部川にある黒部ダムは昭和38年(1963)7年の歳月を費やして完成したアーチ式のダムです。堰堤の高さは186㍍で日本一を誇り、堰堤の端から端までは192㍍といいます。

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    黒部湖と黒部ダム堰堤                黒部ダム碑

 北ルプスの大自然に抱かれ、エメラルドグリーンの水をたたえる黒部湖、ダムの堰堤からは雪を頂く北ルプスの峰々や若葉を付け始めた木々が訪れた人を魅了しています。展望台でひと時を過ごしていれば、鶯の鳴き声に混じってカッコウの鳴き声が聞こえ、遅い春と待ち遠しい夏が一緒になって立山黒部アルペンルートの名勝を盛り上げてくれているように思えます。真夏に、紅葉の季節に訪れた時とは異なる景色は、また訪れてみたい思いが募ります。

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    新展望台から見下ろすダム堰堤と黒部湖     新緑の谷間に峰をみせる鹿島槍岳

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    黒部湖より立山                     顔を見せ始めたクロユリ

 天候にに恵まれ、雄大な景色が堪能できた楽しかった 立山黒部アルペンルート の旅は忘れがたい思い出をいくつも心に残してくれました。 
 

立山黒部アルペンルート 2 美女平から室堂 ~ 天空ロードの新緑と雪の壁 ~

 立山は3000㍍におよぶ山岳に、熱気が噴き上がる地獄谷、高山植物が咲き乱れる高原という地獄と極楽が同時に存在する、神に支配され、仰ぎ見ることさえも神々しい霊山でしたが、困難を極めた霊山は『立山黒部アルペンルート』の開通で、雄大な大自然が織りなす絶景を真近にすることが可能になり、今では多くの人が訪れる観光地になっています。

 立山黒部アルペンルート、富山側の入口にあたる富山地方鉄道・立山駅からケーブルカーで美女平へ。その名の由来は、女人禁制の立山へ登ろうとした女性が、神の怒りに触れ一本の杉の巨木に化したという伝説によるものといいます。ここからバスに乗り換えて『天空ロード(立山高原バス道路)』の終点・室堂に向かいます。

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    立山ケーブルカー                    天空ロード

 美女平駅を出発したバスは、ブナの原生林が広がる美女平を曲がりくねりながら標高を上げ、瑞々しい若葉が光り輝くブナの林、天に突き刺さるようにそびえる杉の巨木、それらの木々の根本はところどころにまだ雪が。ようやくこの地に訪れ始めた春の気配に日本も広いと感じます。トチノキ、ミズナラ、ホオノキなどの広葉樹、樹齢数百年の杉の巨木が点在する美女平周辺の森は散策路がつくられていて、原生林に囲まれた散策、是非一度体験してみたいと思います。
 
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 次第に標高を上げたバスの窓からは雪を頂いた山々が青空をバックに目の前に迫ってきます。

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 標高1930㍍の弥陀ヶ原にはラムサール条約に認定されている弥陀ヶ原湿原があります。湿原を彩る高山植物はまだ深い眠りの中、わずかに葉や蕾をみせ始めたニッコウキスゲやシラネアオイが雪除けされた地面に顔をのぞかせています。

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 そして、弥陀ヶ原を過ぎ、道路以外は雪に覆われた天空ロードは最大の見どころ『雪の大谷』に。
  その高さ14㍍という雪の壁は迫力満点 『立山・雪の大谷ウォーク』が開催されているエリアでは写真を撮る人、雪の壁にメッセージを刻む人などで賑わっています。

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 室堂ターミナルの裏側に広がる室堂平も雪に覆われ、室堂を代表する『みくりが池』も水面を雪が覆っています。

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 下界は初夏の陽気に包まれているのに、ここはまだ冬の真っただ中と感じるほどの冷気 これがあと一ヶ月ほどで夏を迎えるとは信じがたい光景です。高原の花たちがいっせいに目覚める季節まであと少し。今はこの雪景色で訪れた人々に感動を与えてくださいと・・・

 深緑の瑞々しさ、雪の山と大地、迫力ある雪の壁、そして雲海の彼方に沈む夕日、寒さに震えながら仰いだ星空・・・大自然の織りなす絶景は言葉にできない素晴らしい感動を与えたくれました。

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