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中国 江南の旅 5 上海 ~ 南翔 小龍包発祥の地 ~

 世界有数の大都市・上海も郊外には古い歴史を今に残すエリアも多くあります。嘉定区に位置する 南翔 も古くより商業貿易が発展し、繁栄していたため 『銀南翔』 と称されていた 『嘉定三鎮』 のひとつであり、中国点心 『小龍包』 発祥の地であるといいます。

 『南翔』 は、南朝梁天藍4年(505)に建てられた 『白鶴南翔寺』 が名の由来で、1500年の長い歴史に有するといいます。現在の寺は近年に再建されたものといい、山門から一直線に観音殿、大雄宝殿、蔵経楼、左右には対称に鐘楼と鼓殿、文殊宝殿と普賢宝殿があり、安置されている仏像は眩いばかりに光り輝いています。

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    山門                            大雄宝殿

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    普賢宝殿

 天災人災でほとんどが破壊された寺でその中で、歴史的証拠として残っているのがランドマーク的存在になっている 『双搭』 です。二本の宝搭からなる双搭はすべてレンガから造られていて 『レンガ搭』 とも呼ばれているといい、天に向かってそびえる塔は風格を感じさせます。また、搭の前のガラス張りの中に保存されている古井戸も南翔の歴史を示す遺構といいます。

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 小龍包の店が立ち並ぶ老街には美味しそうな香りが漂い、川沿いには土産物から日用雑貨、衣料品などの店も軒を連ねています。

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 また、川沿いのところどころには東屋もあり、のんびりと水路を眺める人の姿に古き良き時代が偲ばれます。

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    人々が語らう東屋                    水郷の入口太平橋 

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    吉利橋                           隆興橋

 お勧めスポットの 『古猗園』 には行けませんでしたが、名物の小龍包を味わい、地元の人々の生活風景や古き中国の風景を見ることができた 南翔鎮 いつかまた来たいと思いました。

 そして、杭州・西湖の夕暮、蘇州の庭園、烏鎮のノスタルジックな情景・・・ 美しい風景に出会え、新たな歴史を知り、人々の生活風景が垣間見られた今回の 江南の旅 心に残る旅でした。                         

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中国 江南の旅 4 上海 ~ 1300年の歴史に育まれた町 新場古鎮 ~

 中国最大の都市であり世界世界都市である 上海 高層ビルが立ち並ぶ浦東エリア、欧風建築がそびえ立つ外灘エリア、上海を訪れた国内外の人が必ず足を運ぶ南京東路・西路エリア、日本人と最も縁がある虹口エリアなど観光のポイントはたくさんあります。

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      高層ビルが立ち並ぶ浦東エリア

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    南京東路                         外灘遊歩道                     

 そして一度は体験したいのが 『黄浦江ナイトクルーズ』 外灘に並ぶ租界時代の多様な欧風建築を染める幻想的な風景、浦東エリアに並ぶ高層ビルの近未来的な風景、同時に水上から眺めるライトアップは圧巻 その余韻はいつまでも心に残ります。

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    外灘エリアの夜景                    浦東エリアの夜景                     

 また、中国経済を牽引するメトロポリス上海にも中心部から少し離れた郊外には庶民の生活がなお残る水郷古鎮があります。 浦東新区にある 新場古鎮 は上海の中心部から一番近いところにある古鎮。明から清時代に製塩業で栄えた町には当時の建物が現存し、ノスタルジックな風景を今に残したなかに人々が暮らしています。

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     明から清代の建物が並ぶ新場古鎮

 壁に製塩の様子が描かれている門を入り、石畳の狭い路地を進むとメインストリートの新場大街に。食料品や日用品に工芸品などさまざまな店舗が立ち並ぶ大街は買い物や散策を楽しむ人で賑わっています。

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                       買い物や散策で賑わう新場大街

 そして、運河沿いや路地の橋や民家にタイムスリップしたような錯覚が・・・

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 運河沿いの建物にかかるランタン、保存建築らしい民家、運河にかかる橋・・・中国映画のロケ地にもなったという町はノスタルジックな雰囲気が漂い、時が止まっているように思えてきます。そして、この素朴な町がいつまでも保たれることを願いならが町をあとにしました。

 

中国 江南の旅 3 無錫 ~ ノスタルジックな水郷都市 ~

 長江の下流域に位置する 無錫 は殷末期に築かれた勾呉国が始まりとされ、古くから物流の拠点として栄えた町。世界遺産の京抗大運河が町なかを流れ、南部には太湖石や魚介など豊かな恵みをもたらす太湖が広がる 『水郷都市』 として知られています。

 琵琶湖の約3.4倍の面先を持つ太湖、中国では鄱陽湖、洞庭湖に次ぐ三番目の淡水湖で、湖には大小48ほどの島々が浮かび、湖を囲む峰の数は72を数えるといいます。これらが入り組む景観は四季折々に美しい風景を見せ、訪れる人を楽しませてくれます。数年前に訪れたときは春、太湖一の名勝で知られる鼈頭渚公園の桜が散り若葉が眩しい季節で、煌めく水面と鮮やかな緑が迎えてくれましたが、晩秋の今は霧に包まれて・・・そして、霧の中で時を待つことしばし、少しずつ薄れていく幻想的な風景に言葉もみつからず、ただ見つめるのみの自分が歯がゆく思えてきます。

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     霧に霞む太湖

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 思いがけない風景に出会った太湖をあとに 『蠡湖(レイコ)』 へ。

 太湖の東に位置する蠡湖は春秋時代に活躍した范蠡が中国四大美女のひとり西施と隠棲生活を送ったことで知られる地で、東蠡湖に架かる石塘廊橋から眺める風景は穏やかで、時の止まったような空間が広がっています。蠡湖周辺は開発が進み、昔の風景とはかなり変わっていいるのでしょうが、湖岸の散策にほんの少しだけ古を偲んでみました。

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     東蠡湖に浮かぶ西施庄

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                             石塘廊橋

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    枯草が広がる湿原

 そして、南朝・梁王朝期(547)に建立されたという 南禅寺 に。江南屈指の名刹といわれる南禅寺、境内にはシンボルである七重搭(妙光搭)、大雄宝殿、観音殿、地蔵殿などが建っています。堂内には釈迦像や観音像などの仏像が安置されていますが、どの仏像も煌びやか、日本ではほとんど見ることのない光景にいつもながら戸惑います。

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 また、南禅寺周辺は『南禅寺商城』というショッピングエリアとなっていて多くの人で賑わい、活気にみなぎっています。

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 ノスラルジックな水郷都市 無錫 風光明媚な湖と地方都市の賑わいを肌で感じ、去りがたい思いを残しながら町をあとにしました。

 

中国 江南の旅 2 同里 ~ 江南水郷三名珠 ~

 中国には古民居が保存され、伝統的生活が残る『古鎮』と呼ばれる場所が多くありますが、昔から水利に恵まれた江南地方には運河の走る『水郷古鎮』が点在しています。中でも 同里 は『江南水郷三名珠』のひとつに称される趣きある町です。

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 この町は古くから気候が温暖な豊かな土地として知られ、多くの富豪が住んでいたといいます。町の観光スポットは『一園二堂三橋』といわれ、『一園二堂』は当時の富豪たちが建てた邸宅で、なかでも世界遺産に登録されている『退思園』は清代の大邸宅として知られています。

 皇帝により罷免された任蘭生という役人が帰郷して建てたという『退思園』は黒檀などの高級建材を用いた建物で、建物の欄間や軒の細部までにほどこされた彫刻、洗練された家具、太湖石をふんだんに用いた庭園、すべてにおいて優雅な雰囲気を醸しだしています。

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    「退思園』の額が掲げられた堂

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      太湖石が配された庭園

 中央の池を取りまくように配された楼閣を回遊路から眺める風景は圧巻 時の経つのを忘れます。

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 そして、『三橋』は二つの水路から交わる旧市街に架かる3つ『長慶橋』 『吉利橋』 『太平橋』を合わせた橋のことで、これらすべての橋を渡ると幸せになれるという言い伝えがあるという故事からこの地では結婚式を挙げたカップルが並んで橋を渡る風習が残っているといいます。

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    長慶橋                           吉利橋と太平橋

 水路の両側や路地に広がる宋代からの歴史ある町並み、豊かな水辺を進む観光船、水路の風景を楽しみながら散策する観光者、中国の衣装に身を包み写真におさまる人・・・その風景はまれで映像の一コマに思えてきます。

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      水路をめぐる観光船

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    船上で行われるパフォーマンス           催し物が行われる舞台

 また、船上や舞台で行われるパフォーマンスや明・清時代の雰囲気を再現してという明清街でのショッピング・・・ 初めて訪れた同里 の町、素晴らしい思い出を刻んでくれました。


中国 江南の旅 1 紹興 ~ 紹興酒で知られる魯迅の故郷 ~

 中国最長の川 長江(揚子江) その下流に広がる江南地方には中国最大の都市『上海』、風光明媚な古都『杭州』、水の都『蘇州』、そして、『水郷古鎮』と呼ばれる町や村があり、それぞれに特色ある風景を見せてくれます。

 杭州の南東に位置し、文豪・魯迅の故郷、また、紹興酒の生産地としてで知られる 紹興 も水郷古鎮のひとつです。その町の歴史は古く、石器時代にまで遡るといわれ、『臥薪嘗胆』の由来はこの地のあるといいます。

 観光スポットのひとつ『魯迅故里』には『魯迅紀念館』 『魯迅故居』 『三味書店』 『魯迅祖居』の4つの施設があります。

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 小説家・翻訳家・思想家である魯迅は紹興に生まれ、医学生として日本に留学するなど日本にゆかり深いことで知られています。魯迅紀念館には魯迅の生涯を詳しく紹介した資料や日本での関わりがあったさまざまな資料も展示されていて、波乱に満ちた彼の生涯が偲ばれます。

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                            魯迅紀念館

 魯迅故居は彼が生まれてから17年間と教師として帰京し2年間を過し、小説『故郷』の舞台となった生家。建物の多くは再建といいますが、台所のある母屋やその裏に広がる庭園は幼少期に遊んだという百草園は当時の姿をとどめているといいます。また、魯迅祖居は魯迅の祖父が住んでいた邸宅で、北京の高官職に就いていたというだけに各部屋は広く、図書館や貯蔵室、書画室などもある豪邸です。

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                             魯迅故居

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    緑豊かな百草園                    魯迅祖居

 そして、魯迅が通った三味書店は清代末期の紹興では一番の名門といわれた私塾で、12歳から17歳までここで学んだといいます。こじんまりとして教室の片隅には魯迅が使ったという机も残されていてと当時が偲ばれます。

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                             三味書店

 『阿Q正伝』や『狂人日記』などの名作で知られる中国近代文学における創始者・魯迅、多くの人が訪れる姿に、改めて彼の偉大さを実感し、彼の作品に目を通してみたいとの思いが募りました。

 紹興はまた、東晋代の書家・王義之ゆかりの地でもあります。中国はもちろん、日本でもさまざまな書家に影響を与え、『書聖』と呼ばれる人物で、永和9年(353)に『蘭亭』で開かれた『曲水の宴』で作られた『蘭亭序』が認められ書の大家とあがめられる様になったとなったといいます。紹興市郊外にある書家の聖地 『蘭亭』では毎年3月に蘭亭祭が開かれ、高名な書道家が書を披露するとのこと。訪れたこの日は子供たちが書の扇を手に曲水の宴を模す校外学習の訪れていました。

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    曲水の宴を模す子供たち               「蘭亭序」の石碑

 鶩が大好きだったという王義之、園内の池のほとりには王義之・献之親子が書いた『鶩池』の石碑がたっています。

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    鶩池                             王義之親子が書いた「鶩池」の石碑

 王義之ゆかりの『蘭亭』 その名は呉に復讐を果した越王勾践がここに蘭の花を植えたことに由来するといい、風情ある園内に点在する楼閣は明の時代に再建されたものといいますが、古き時代が偲ばれ、書に疎い私でも筆を持ってみたいような気分になってきました。

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 水都である紹興市内は水路が縦横に走っていて、そこには昔ながらの町並みと古い石橋が残っています。なかでも運河の両側に続く道から端に向かってのびる石段が八の字に見えることから名が付いた『八字橋』 川沿いの白壁に黒瓦の民家が建ち並ぶ風景は情緒があり、ノスタルジックな思いに・・・

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    八字橋                          運河にかかる八字橋

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 日本とかかわりが深い魯迅をはじめ、周恩来など多くの文化人や政治家を輩出した 紹興 一日の観光では多くの観光スポットを見ることができませんでしたが、落ち着いた町の雰囲気に惹かれました。いつかまた、機会があればゆっくりとその雰囲気を味わいに来たいと思います。


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